番外編 あとがき

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番外編 あとがき

 【白昼夢】の作中で美月の親友の比奈や隼人が美月の母親のことを、突拍子もない性格・ぶっ飛んでて面白いと評価しています。そんな突拍子がなくぶっ飛んでいる美月の母親、結恵が【Dearest】の主人公。 お気づきの方もいると思います。そうです、この名前は私のペンネームの結恵(yue)にもなっています。  【白昼夢】で美月が見ていた夢の中に、桜色のピンクの夢がありました。夢の場面は第三章と第五章に。 夢ではピンク色に染まる街で父と母と知らないおじさんと幼い頃の美月がいて、知らないおじさんは哀しい目をして優しく笑っていました。 美月が夢で見た“桜の木の下のおじさん”が美月の母親(結恵)の中学時代の同級生なのですが、美月はそのことを知りません。【Dearest】の彼=桜の木の下のおじさんが自首を決意するきっかけは結恵のお腹の中にいた美月でした。  美月と結恵には同じセリフを言わせています。「どんな理由があっても人を殺すのはいけないこと」美月は佐藤さんに、結恵は彼に。  【Dearest】は私の処女作になります。短編として作った恋愛小説ですが、このお腹の中にいた娘を主役にした物語を書きたいと思い生まれた作品が【白昼夢】です。 【Sea of Serenity】は美月の幼なじみ朝陽くんのほろ苦ラブストーリー。 美月は鈍感なのか鋭いのか私でもよくわかりません💦 美月って無自覚小悪魔なんですよね。知らないうちに男を煽ってるところがあるのでこの子はホントに、困った主人公です……。 でも一番身近で家族のような存在だからこそ、気づけない本当の気持ちもあるのかもしれませんね。  あと、ここは作者的なポイントなんですが、美月は高校一年の春に当時の彼氏の賢くんに性交を迫られて拒否しています。 でも一年後の高校二年の夏、美月は佐藤さんと初めてを経験しました。 賢くんは嫌だった(彼氏なんだけどそういうことをするのは嫌)のに、佐藤さんとは嫌じゃなかった。美月の心の変化ですね。 ドンマイ、賢くん。 【白昼夢 Short story】は息抜きで作っていたらこうなりました。 【初めての電話】 私の青春時代はガラケー時代ど真ん中だったので、好きな人専用の個別着信音には今でもときめきを感じます。 作中に登場する女子高生に人気の女性歌手、nanokaの楽曲イメージは西野カナさんの音楽をイメージしています。 このポジションって今の時代だと誰なんだ……あいみょんさん……とか?自分の好きな歌手以外の音楽事情に疎い(´ー`)  西野カナさんは2010年前後に着うたの女王などと呼ばれていたのを、今の中学生高校生は知ってるのかな……。着うたの文化自体、2020年代を生きる十代に通じるか不安……。 最近、個人的に西野カナブームが来ていて、「君に会いたくなるから」と「会いたくて会いたくて」を聴いて過去を懐古しまくりでした。  好きな人専用の着信音が鳴った時だけ反応が普段の倍早くなったり、センターに新着メール問い合わせも懐かしい文化ですねぇ。 LINEも良きですけど、私は思春期の頃をガラケーとメールの時代で生きていて良かったと思います。 ガラケーの着信ランプの色や着信音を人によって変えられたりね!! 好きな人や彼氏の名前をアナグラムにしてメールアドレス作ったりね!(私はそれで好きな人のアドレスゲットできた。) ガラケーのメール文化は色々楽しいことがあったのよ!!! 【溺愛彼氏の悩み】 めちゃくちゃ楽しんで書きました。 彼氏としてはスカートの短さは気になるところなのでしょう。自分は見たいけど他の男には見せたくない独占欲ね。笑 スカートの丈切っちゃったから長くするの無理~ってやつは私の実話です。 木村兄弟の仲の良さが伝わればいいな。 【溺愛彼氏とクリスマス】 隼人のキャラが白昼夢の序盤と違い過ぎて、恋を知ると人はこうも変わるものなのかと作者も驚いています。 本編で隼人とお別れした中学校の教師のあずさ先生が再登場。あずさみたいに別れた人に後腐れなくさっぱりとした態度のとれる女性っていいですよね。憧れます。 隼人もあずさが一番付き合いやすかったのではないかな。 『あずさ』って名前が私は好きで、主役ポジションの女の子に名付けたい名前でもありました。  この後の作品予定になりますが、早河シリーズ第一幕【影法師】がこっそりひっそり公開しています。 白昼夢の流れを引き継いだ【影法師】は警視総監の孫の誘拐事件から幕開けします。 白昼夢で謎を残した“キング”と“組織”の正体も明らかになります。 よろしければご一読くださいm(__)m!
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