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4.養成所(2)※
【閲覧注意】
柔らかい感触を強くむさぼって味わっていた。
やがて舌を差し入れると、岡村が応えるように舌を絡ませてくる。
間違っても逆らったりしない。
本当に可愛い奴だ。
直希はそんな岡村の態度に心の底から満足していた。
そのまま幼い彼の首筋へと、口づけの場所を変えていくと、すっかりこの行為になれた彼から歓喜の声が漏れ始めていた。
『うっ…くうーっ。』
「おい、声をもっと抑えろっ…。」
『ぐっ…。』
何か言い返した様子だったが、声を必死に我慢する岡村にとっては、そう呻くぐらいが精一杯だった。
『うっ、うっ、ぐっー。』
はしたなく広げられた岡村の両足を、これでもかというくらいに開いていた。
あれれもない場所がすべて余すことなく目に飛び込んでくる。
入口を指で確認するように触れたかと思うと、ローションを取り出す。
慣れた順序で解していった。
『うっ…ううーっ。』
直希は指だけですっかり気持ちよくなっている岡村の脚を、更に大きく開いて自分の腰を押し付ける。
孔はローションを溢れさせながら、ぐちゃぐちゃと卑猥な音をたてて直希を締め付けていた。
そのあとは、いつも通りだった。
「はっ、はっ、はっ…。」
『うっ…うっ…。』
激しく腰を突き入れていく。
『ひっ…あああっ…。』
岡村はたまらず声を上げていた。
直希も、もう、止まらなくなった岡村の声を窘めたりしない。
ガンガンと腰を蠢かせて…
熱をあふれ出す。
直希の腹から胸にかけても、岡村の濡れた感触が滴っていた。
「ハア…ハア…もうすっかり…後ろだけでいけるな…。」
言われて岡村が恥ずかしそうに呻く。
直希の事が好きな彼は、どこまでも従順だった。
そんな彼を可愛いと思いながら、微かに残酷な思考が頭をかすめる。
「ジジイとか喜びそうだな…。」
『え…。』
岡村が直希の言葉に驚いて固まっていた。
直希の顔をまじまじと見つめる。
「いざとなったら、使える。」
『…。』
岡村の瞳が直希の真意を探るように揺れていた。
『俺に、ジジイと寝ろって言ってるの…?』
「そうじゃない。」
『俺…ハセくん意外とは嫌だよ。』
「マジになるなよ。使えることもあるかもって…って話だ。」
『それは……ハセくんは…そういった経験があるってこと…?』
「どういう意味だよ。」
『いや、あの…。』
直希が経験豊富なのは、分かっている岡村だった。
今の直希の「使えることもある」という言葉で、枕営業的な事をしているのかと考えてしまったのだ。
「誰か偉い人と寝て、テレビに出してもらってるのかってか…?」
『いや、違う。ごめん。ハセくんは人気があるからそんな必要はないよ。』
もちろんだ。
そんな必要はないが、しつこく熱い視線を送ってくるヤツが多かった。
相手をしてやった方がいい場合がある。
どうせこっちは、男の生理を吐き出さないといけないんだ。
ただし、慎重に選ばないとひどい目にあうかもしれない。
そこらへんは警戒していた。
『怒ったの…?』
岡村が不安そうに聞いてくる。
「いや…なんで…?」
『怖い顔して黙ってるからさ。』
「考え事をしてたんだ。」
『何の…?』
直希が岡村を静かに見下ろす。
だが、岡村は答えを待っていた。
「仕事の事だよ。」
『ふふっ…ハセくんってやっぱり真面目だよね。』
「もう、この話はいい…。」
そう告げて、岡村の体に手を這わせた。
若い体はすぐに熱を取り戻していた。
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