4.養成所(2)※

1/1
前へ
/63ページ
次へ

4.養成所(2)※

【閲覧注意】 柔らかい感触を強くむさぼって味わっていた。 やがて舌を差し入れると、岡村が応えるように舌を絡ませてくる。 間違っても逆らったりしない。 本当に可愛い奴だ。 直希はそんな岡村の態度に心の底から満足していた。 そのまま幼い彼の首筋へと、口づけの場所を変えていくと、すっかりこの行為になれた彼から歓喜の声が漏れ始めていた。 『うっ…くうーっ。』 「おい、声をもっと抑えろっ…。」 『ぐっ…。』 何か言い返した様子だったが、声を必死に我慢する岡村にとっては、そう呻くぐらいが精一杯だった。 『うっ、うっ、ぐっー。』 はしたなく広げられた岡村の両足を、これでもかというくらいに開いていた。 あれれもない場所がすべて余すことなく目に飛び込んでくる。 入口を指で確認するように触れたかと思うと、ローションを取り出す。 慣れた順序で解していった。 『うっ…ううーっ。』 直希は指だけですっかり気持ちよくなっている岡村の脚を、更に大きく開いて自分の腰を押し付ける。 孔はローションを溢れさせながら、ぐちゃぐちゃと卑猥な音をたてて直希を締め付けていた。 そのあとは、いつも通りだった。 「はっ、はっ、はっ…。」 『うっ…うっ…。』 激しく腰を突き入れていく。 『ひっ…あああっ…。』 岡村はたまらず声を上げていた。 直希も、もう、止まらなくなった岡村の声を窘めたりしない。 ガンガンと腰を蠢かせて… 熱をあふれ出す。 直希の腹から胸にかけても、岡村の濡れた感触が滴っていた。 「ハア…ハア…もうすっかり…後ろだけでいけるな…。」 言われて岡村が恥ずかしそうに呻く。 直希の事が好きな彼は、どこまでも従順だった。 そんな彼を可愛いと思いながら、微かに残酷な思考が頭をかすめる。 「ジジイとか喜びそうだな…。」 『え…。』 岡村が直希の言葉に驚いて固まっていた。 直希の顔をまじまじと見つめる。 「いざとなったら、使える。」 『…。』 岡村の瞳が直希の真意を探るように揺れていた。 『俺に、ジジイと寝ろって言ってるの…?』 「そうじゃない。」 『俺…ハセくん意外とは嫌だよ。』 「マジになるなよ。使えることもあるかもって…って話だ。」 『それは……ハセくんは…そういった経験があるってこと…?』 「どういう意味だよ。」 『いや、あの…。』 直希が経験豊富なのは、分かっている岡村だった。 今の直希の「使えることもある」という言葉で、枕営業的な事をしているのかと考えてしまったのだ。 「誰か偉い人と寝て、テレビに出してもらってるのかってか…?」 『いや、違う。ごめん。ハセくんは人気があるからそんな必要はないよ。』 もちろんだ。 そんな必要はないが、しつこく熱い視線を送ってくるヤツが多かった。 相手をしてやった方がいい場合がある。 どうせこっちは、男の生理を吐き出さないといけないんだ。 ただし、慎重に選ばないとひどい目にあうかもしれない。 そこらへんは警戒していた。 『怒ったの…?』 岡村が不安そうに聞いてくる。 「いや…なんで…?」 『怖い顔して黙ってるからさ。』 「考え事をしてたんだ。」 『何の…?』 直希が岡村を静かに見下ろす。 だが、岡村は答えを待っていた。 「仕事の事だよ。」 『ふふっ…ハセくんってやっぱり真面目だよね。』 「もう、この話はいい…。」 そう告げて、岡村の体に手を這わせた。 若い体はすぐに熱を取り戻していた。
/63ページ

最初のコメントを投稿しよう!

64人が本棚に入れています
本棚に追加