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目付きの鋭い30代半ばで短髪に黒のYシャツをダラリとはだけ、
中の白い丁シャツに濃いめの茶のズボンを履いた御上侑哉は、
スタスタと歩き、裸足のまま履いてた革靴を脱ぐと、固まる田辺一郎に一別したあと寝室の廊下に向かった。
茶木もいそいそと後を続くと田辺一郎が
「あの、彼が」
「はい、御上侑哉す」
ペコリと頭を下げ御上の後ろについた。
「兄貴……、いますか?」
「ああ…いるな」
御上は答えると葉っぱを茶木に渡した
「これは?」
「ヤツデの葉だ、目に塗り込んでみろ」
茶木は目に刷り込むと
廊下の先に残バラの黒髪を漂わせ髑髏のような恐ろしい顔と薄い着物を着た化け物が目に飛び込んできた。
「な、なんすか、アレ?」
「幽霊、怨霊、化け物、そう言われる類いのものだ」
「ど、どうするんです?」
茶木が腰を抜かし倒れこんでいると御上はMDを取り出し回すと
お経のようなものが流れ
MDのボリュームをあげ、かざすと化け物は苦しみ始めた
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