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あとがき
早河シリーズ第二幕、完結です。お読みいただきありがとうございました。
はじめましての方もいらっしゃるかな?
シリーズものの二作目ですが、はじめましての方も大歓迎です!
本作は前作【影法師】で刑事を辞めて探偵になった早河仁とその助手となった香道なぎさのコンビの最初の物語なので、探偵と言えば?……人捜しでしょう!と言う、作者の思い込みと、シリアルキラーっぽいサスペンスものを書きたいなぁと思い、早河に恋しちゃう女子高生なんていたら面白いよね!となり、最終的にこんな感じの物語となりました。
下の画像は似顔絵が作れるサイト【かんたん似顔絵くん】にて作成したなぎさのイメージイラストです。
なぎさは明るめの暖色系が似合うイメージ🍀
早河探偵事務所に服装規定はありませんが、なぎさの髪色や服装は社会人の常識の範囲内に、OLさんっぽくをイメージしています。
第五章には早河シリーズ序章【白昼夢】からの読者の方にはお馴染みの、加藤麻衣子ちゃんが再登場しました。
そうなんです。麻衣子はなぎさの友達なんです。
前作では白昼夢主人公の美月が再登場していました。早河シリーズは白昼夢からすべて繋がっているので、こういう仕掛けが色々とね、ありますよ(* ̄ー ̄)
売春組織を居場所とする少女達と少女を買う男達。チャイコフスキーの金平糖の精のメロディをBGMにしてプロローグが開幕する……そんなイメージです。
登場する男がとにかく気持ちの悪い男ばかりで、執筆中は、『うえぇぇえ┐(´д`)┌気持ち悪いぃぃ~~~』となっていました。かっこいいのは早河や矢野など早河シリーズいつもの男性陣くらいね。
真犯人はめちゃくちゃ狂った気持ち悪い男にしたくて、めちゃくちゃ狂った気持ち悪い男を書きました。
金平糖の真犯人よりもカオスのキング、貴嶋さんの方がまだ紳士的でマシマシのマシだと思います。(個人差あり)
風俗業も遡れば遊郭や花魁など、昔からの仕事としてありますね。その世界で働く人も一生懸命働いて生きるお金を稼いでいます。
だから風俗を否定はしませんし、お客がいないと成り立たない商売ですからね。行く人がゼロになれば業界は潰れてしまうでしょう。でもゼロになることはない。
この辺は個人のモラルや価値観の問題かもしれませんね。
大人と子供の違い、どこからが大人なのか。未成年の売春もなぜダメなの?と聞かれるとそれが法律だから……とゴニョゴニョとした説明しか私はできません。
じゃあ成人すれば身体を売ってもいいの? と聞かれてもそれも違うとなりまして、だけど風俗はビジネスとして存在しますし、なかなか難しい。
売る人がいなければ市場に出ない、買う人がいなければ市場に出しても売れない……絶対になくならない性ビジネスも本作のテーマのひとつです。
成人済の大人だろうが未成年だろうが、なにをやるにしても行動には責任を持つ、が大前提ですね。
性ビジネスをやるにしても、それをすることによって失われるもの、負うリスクと得るメリットの天秤。この辺りをきちんと考えられるようになれた時に「大人」と呼べるようになるのではないかと、人生それなりに生きてきた作者の持論です。
子供はまずリスクとメリットの天秤すら頭に浮かびません。おそらく目先のメリット(楽しいこと)優先にしますからね。
さて、次作のお知らせを(*^▽^)/★*☆♪
次の第三幕【堕天使】は第一幕や第二幕とは趣向を変え、犯罪組織カオスをメインにしたハウダニットミステリーとなります。
もちろん主人公の早河とヒロインのなぎさは登場しますが、次作でスポットライトが当たるのはカオス側の皆様。
キング、スコーピオン、ケルベロス、スパイダー……、敵陣のメンバーも揃ってきました。第一幕【影法師】のエピローグから物語をちょこちょこうろうろしていた謎の女の正体も明かされます。
【白昼夢 スピンオフ】収録のスピンオフ2.【mirage】story3.Summer vacation 2002、この物語も次作を読む時に一緒に読み進めるときっと面白いと思います。
こちらには所轄時代の24歳の早河がちらっと登場していますし、高校生のなぎさもちらっと出ています。
よろしければ【白昼夢 スピンオフ】の方も覗いてみてくださいね✨
第三幕【堕天使】も連載を開始しておりますので、引き続き早河シリーズをお楽しみください。
あとがき ーENDー
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