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ー天涯孤独ー
俺はイラついて浴びるように酒を飲んだ
「おいおい‥ジェジュン飲み過ぎじゃないか?」
「うるせーな‥お前は黙って酒作ってりゃいいんだよ」
「たち悪いな…でも、そろそろやめておけよ?」
「あ?余計なお世話だ‥まったく…じゃ、またくるわ‥会計ツケといて?」
俺は立ち上がり、バーを後にした
(はぁ…さすがにちょっと飲みすぎたな… あ~クラクラする‥)
普段酒は強い方だけど、彼奴のせいでつい飲みすぎた
女なら、喜んでお持ち帰りするところだが、相手が男だなんて…遊び人ジェジュンの名が廃る
「はぁ…」
俺の縄張りを荒らすなんて、あの男いい度胸じゃねーか…受けて立ってやる
まあ、泣くのは彼奴だがな‥
しかし、今日はやれそうな女はナシか…
つまんねーな…
道端に腰を下ろし、大の字に寝転がった
「今日は星が綺麗だな…」
本当は独りで帰りたくない…人肌が恋しくて、誰でもいいからつれて帰りたかった
女を抱くことでしか、寂しさを紛らわせる事が出来なかったから…
こんな俺だから、マトモな彼女だって出来なかったし
生きてる意味さえ分からなかった
天涯孤独の身
女を抱くことでしか、生きてる価値を見いだせなかった
でも、この容姿のおかげで独りきりにならずに済んでたから、まだ幸せなんだと自分に言い聞かせた
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