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ー自然に笑える俺ー
「ユノはさ、一人暮らし・・だよな?」
「ああ。今はな」
「今は?・・なんか意味深だな・・(笑)」
「一年くらい前まで、恋人と住んでた」
「恋人?」
「ああ」
「へ~・・で、恋人って、どっちの?」
「どっち?・・
あ、あ~・・男か女かって事?」
「ああ」
「そりゃ~・・勿論、男だよ」
「やっぱり・・」
「やっぱりで悪かったな・・俺は男しか愛せないの!」
「・・・へ~・・んで、俺に惚れてんの?」
「ああ」
「・・・・・//」
(ずっとここに居るのは危険だな・・)
「今、ここに居たら危険だって思った?」
「え?!」
(こいつ・・魔法使いか)
「俺、魔法なんて使ってないよ?」
「ふぇ・・?!」
「なんつ~声出してんだよ(笑)」
「だって・・・//」
「別に、俺が凄いわけじゃないぞ?お前が分かりやすすぎなだけだからな・・?」
「え・・?俺?!」
「ああ。すぐ顔に出る」
「うっそ!マジで?!」
俺は思わず手で顔を覆った
「ぶっは///」
「なんで笑うんだよ?」
「まあ、そう言うところも可愛いなって・・」
「殴るぞ?」
「冗談だよw」
「・・・・・」
(じょ・・冗談に聞こえないんですけど?!)
「それに、俺は無理やり抱いたりなんかしないから、安心しろ」
「は?何言って・・//」
「此処にいたら襲われるんじゃないかって心配なんだろ?」
「ま・・まあ・・//」
「俺は、好きな奴を無理やり襲う様な卑劣な男じゃないし、心が通わないSEXはごめんだ」
「へ・・へ~・・徹底してるんだな」
「まあな」
そう言って、再びPC画面に目を向けた
(案外、鼻高いんだな・・・)
思わず見とれてしまった
「ユノは、女とは付き合ったことないのか?」
「付き合った事?ないね」
画面を見つめたまま答えが返ってきた
「なんで?」
「なんでも何も、俺は男しか愛せないって言ったろ?」
「でも、その容姿なら・・女がほっとかないだろ?」
「・・まあな。」
「・・・なんか、ムカつく」
「俺、女相手じゃ立たないし」
「マジか?!」
「ああ。まあそれが原因で今、一人何だけどね」
そう言って冗談ぽくフッと笑った
ユノにも俺のような闇があるのか・・・?
イマイチ、ユノの事は読めない
何を考えてるのか?どこまでが冗談で、どこまでが本当なのか・・
でもこれだけは言える、ユノと居ると俺は自然に笑ってるという事
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