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読者プレゼント用のミニ話
プロット
『鬼恋』
両親を不慮の事故で亡くした主人公。
残されたのは親戚の裏切りと多額の借金。
売り飛ばされそうになった主人公が逃げ込んだのは、誰もが恐れる人食い鬼が住むと言われる屋敷だった。
行き倒れた主人公を救ってくれたのは黒髪に金の瞳を持つ美しい男。
男の名は千歳。
噂の鬼であると告げられるが、主人公は千歳の元に留まる。
そして、主人公は口数は少ないが優しい千歳に次第に惹かれてく。
「新月の夜だけは絶対に部屋から出るな」
一緒に暮らしはじめて半年ほど過ぎた頃、新月の夜に苦しげに呻く千歳の声に耐えきれずにとうとう部屋を飛び出し千歳の部屋を訪ねてしまう。
「部屋に戻れ!」
「嫌です!こんなに苦しんでるのに!」
「戻れ!戻らないと命の保証はできないっ!」
鬼は生気を食らう。
主人公は千歳がいつも新月の夜には若い女性の元を訪ねると気づいていた。(移り香)
その日は主人公が熱を出して千歳が看病していたのだ。
だから、千歳は夜に出掛けられなかった。
苦しむ千歳を抱き締めて主人公は夜を明かした。
主人公が目を覚ました時、なぜか千歳の懐に抱き寄せられていた。
(ふたりの距離が縮まる)
中庭で花を摘む主人公と千歳が目が合う。
買い物に行こうとしたら千歳が一緒についてきてくれた。
夕飯を一緒に食べてくれるようになった。
ある日、買い物するために街へ出ると、偶然に出会った叔父に捕まってしまった。
「いいところで出会ったな」
無理矢理に引き摺られていく。
また売られると絶望───
こんな感じでミニ話にするかな。
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