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『清四郎の恋』
朋実ちゃんへのプレゼントですφ(゜゜)ノ゜
「いい!?毎日朝にシャンプーして整えてね。洗顔は1日5回はして、ちゃんと用意したクリームは塗らなきゃ!朝ごはんはわたしが作るからそれまでに制服に着替えていてね!」
目の前のオタクの厚ぼったいメガネを取ってコンタクトにした。
鬱陶しい髪はわたしが思いきって切った。
よれよれのYシャツはアイロンを当てて用意した清潔なものと取り替えた。
「よし!とりあえずはこんなもんかな?」
オタクの名前は清四郎。
生まれた時からの腐れ縁で、高校二年の今までずっと一緒のお互いの初恋の子まで知ってる隣の家の幼なじみ。
「清四郎、ちゃんとおしゃれしたらイケメンだもんねー」
実は目の前のオタクはイケメンの部類に入るのだ。
「朋実、俺は別にモテなくていい……」
清四郎は鏡を見て興味なさそうに呟いた。
「ダメなの!!清四郎には好きな女性がいるんでしょう?だったら振り向いてもらえるように頑張らなきゃ」
わたしは清四郎が優しくて頼りになるのを知ってる。いいところを挙げれば10本の指じゃ足りないくらい。
だけど、見た目で判断されれば清四郎はただのオタクでフラれてしまう。だったらわたしがなんとかしないと。
そう言うわけで、清四郎を変身させることにしたのだ。
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