綺麗に晴れた日に死にたい

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麦野さんの力で僕が心から生きたいと強く思ったらここの地域は晴れ、僕も家に帰れると教えてくれた。 そして僕はまだ強く生きたいと思わないので雨が降っている。 でもすぐ死にたいとは少しずつ思わなくなってきた。 だから今までで一番雨の降り方が弱い。ちっとも止む気配はないけれど。 「君の生きる環境が辛くて苦しくて死にたいって思っても、俺は沢山傷ついた分、沢山幸せになるべきだって思ってるから。だから生きて幸せになってほしい。」 麦野さんの言葉に僕は泣いた。涙も雨のようにやまなかった。きっとその言葉をずっと待ってたんだ。知らないうちに。 今日もこんな天気だし、きっと明日も。でもこの雨が止む日も近いかもしれない。
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