日常

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「ご迷惑おかけしてすいません、、、。かわいい物が好きすぎるあまり赤い液体がよく鼻から出るんです。」 まだ顔と髪が赤いヘル、器用に服は汚してないが物騒な顔をしている。 「かわいい動き、、、、?、、、、フレイ!だめだよ!」 「フレイちがう!しん!」 ぷんすこ、という効果音が付きそうなくらい頬を膨らませて怒る二人。 「はぁっ、、、、。」 「それがダメだって言ってんだよ、、、。」 やれやれと首を振るオルガに口に手を当て悦に入るヘル。 「、、、、?まあいいや、あ、ヘルさんこれどうぞ。」 さっき出したタオルをもう一枚ヘルに渡す。 受け取ったのを確認し、水の精霊にお願いしていい感じに湿らせてもらう。 「お手数おかけしてすいません、、、。」 「いえいえ!」 「まあ、何とか大丈夫そうだな。じゃ、そろそろ行かないと既に30分遅刻してるんだわ。じゃあな。」 本当にヘルの様子を見に来ただけだったようで、早足でギルドから出ていった。 「じゃあ行きましょうか。」 「はい!僕とフレイ、あんまり近づかないように気を付けますね。」 そう元気よく伝えた真に悲しい顔をしながらはい、と答えたヘルだった。
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