新しい世界

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香ばしい、パンの焼ける匂いが鼻をくすぐる。 病院の中庭で近所のパン屋さんの香りが漂ってきた時幸せな気持ちになれたなぁなんて、 少し前のことなのに懐かしく感じてしまう。 「ん?、、起きたのか。」 低い声が僕の耳に届いた。 寝起きの微睡をまだ味わっていたく感じるけど流石に話しかけられた言葉を無視することはできない。 体を起こして伸びをする。 「おはようございます。」 「おはよう。目が開いてないぞ。」 目が、開いてない? 目をあけても閉じてても変わらない、、はず。。 そう考えた瞬間僕の頭の中に神様とのやりとりが走馬灯のように走った。 そうだ! 僕は地球じゃない世界に送られたんだ!!
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