日常

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声が聞こえたので振り向くと、ヘルが立っていた。 「お待たせしてすいません。真さん。」 「いえ!ラブルさんが説明してくださってたので全然!」 そう言うとにっこり笑って頭をなでられた。 「そう言っていただけると幸いです。」 「ところで僕に何か御用ですか?初めて依頼するのはギルドのマスターさんの面談が必要とか?」 マスター沢山でややこしいなあと思いながら首をかしげて尋ねる。 「はうっ、、、、。ゴホンいえ、総統が真さんの事を大層気にいって『グリュンはどうせズズさんに引っ張っていかれるだろうから代わりに俺が!』とか言って国の会議から逃げようとするので椅子に縛り付けて私が代わりに来ました。」 「な、、、なんかひゅいまへん、、。」 オルガさんの予想が的中してることに驚き、お休みなのに来ていただいたことに申し訳なくなる。 「いいですよ。どうせ今日はギルドの書庫を整理しようとしていましたし。」 仕事人間なので休めないんですよ、と言いながら微笑むヘル。 確かに昨日見たときはすーつのような服装だったが、黒いセーターを着ていて私服の様だ。 「ひょ、ひょうでしゅか、、、、。むむ、、、、あにょ。」 「はい?何か?」 「ほっぺちゃ、むにゅむにゅしないでくらしゃ、、、。」 少し前から真の頬を両手でむにむにともてあそんでいたヘル。 「は!、、、すいません。無意識でした、、、。と。とりあえず地下、商業ギルドへ行きましょうか。オルガさんが研究者たちを待たせてるはずです。」 パッと真の頬から手を放し、階段の方へ真を促すヘル。 「はい!、、ラブルさんまたね。」 『はい、またお待ちしております。』 「ぶっ、、、。」 フレアと一緒にラブルに手を振る真を見て水が破裂したような音を出したヘル。
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