日常

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「こちらが商業ギルドです。こちらで受け取った商品はギルドが出しているお店から販売しています。」 「お野菜あんなに、、、。」 地下はまた1階と違う雰囲気で、受付が1~6まであり各受付がパーテーションで区切られていた。 そのうち一つの受付で老人がリュックにパンパンの人参を売っていた。 「ああ、あの方は畑の野菜を売って生活してるんですよ。あのにんじんは品種改良したものでウサギ族に人気なんですよ。近くで経営しているキャロットジュース屋さんにも卸していて私も行きつけです。」 「たくさん売れるからあれだけ卸してるんですね、お野菜とかって保管難しいから時魔法の倉庫じゃないとずっと置いとくの難しいですもんね。」 「そうですね、その日で売り切れない分は商業ギルドの損益になりますのでギルド員は見極めを大切にしています。初見の方であれほど持ってきてもきっと買い取ってくれないでしょう。」 商売の世界は時に騎士団の訓練より厳しいので、とにこりと笑いながら言うヘル。 「さて、研究者たちがソワソワしながら待ってますので奥の部屋へ。」 ヘルに促されて応接室と表示されている部屋に入る。
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