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一緒に暮らし出して二週間ほど、最初はなにも知らなかったけど最近は一人で買い物にも行かせてもらえるようになった。
「あ、ついでに薬屋の婆さんに野菜を届けてやってくれ。」
「わかった!」
買い物は近所のアクセラと言う村に行く。
犬族狼種の村で穏やかな空気が流れている村だ。
食べ物などは自給自足で賄っているが、薬や服等の必需品は買いに行っている。
ソラは昔に足を怪我してから杖を手放せない為、最初の2、3回一緒に行った時以外は真一人で出かけている。
薬は保存が効かないものを飲んでいるみたいで毎日取りに行っている。
歩いて5分ほどで着くのでそう遠くは無い。
「お!真!今日もおつかいかい?」
毎日通っている為村の人に話しかけられるようになった。
最初は人間を見たことない獣人が多かったため遠目に見られていたがソラに紹介してもらったらすぐに馴染むことができた。
「うん!ソラのお薬をもらいに来てるんです!1日分しかもらえないから!」
「は?そんな薬があるわけ、、。」
「あんた!」
お肉屋さんが奥さんに耳打ちをされている。
「なるほど、、なんでもねーよ真!薬屋の婆さんさっき角の茶屋で休んでたからそっちに行きな!」
真は首を傾げ不思議に思いながらもお茶屋さんへ向かう。
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