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角のお茶屋さんは近所の人たちが集う場所になっている。
カランコロ-ン
その扉を開けるとどこか懐かしい鈴の音が来店を知らせる。
「いらっしゃい。真君。」
「こんにちは、マスター!」
このお茶屋さんのマスターは薬屋さんのお孫さん。
薬膳料理から洋食プレートまで幅広い食事やお茶を提供していて、お茶屋さんと呼んでいいのかわからないが皆が茶屋と呼んでいるので真もそう呼んでいる。
「あ、薬屋さんのおばあちゃん!ソラさんのね、今日の分のお薬を貰いにきました!」
窓際のカウンター席にローブを羽織った黒い毛のおばあちゃんが座っている。
マスターと一緒の黒い毛は艶がありとても綺麗だ。
「おや、ここにいるのがバレてしまったかね。肉屋だね?ばらしたのは。」
「えへへっ。正解だよおばあちゃん!」
薬屋の隣の椅子によじ登りカウンターに向き座る。
「真くんはホットミルクでいいかな?」
「あ、はい!お願いします!」
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