392人が本棚に入れています
本棚に追加
「まあ、いいがね。ほれ、これが今日の分だよ。」
「ありがとう!これお金!」
「まいど。このチビの分もこっから引いておくれよ。」
そう言って財布からお金を出してカウンターに置くおばあちゃん。
「ためだよおばあちゃん!僕お小遣いもらってるから大丈夫だって!」
「いいんだよ真君。ばあちゃん孫みたいで可愛いから可愛がりたいんだ。」
そう言って財布を出そうとする真の手を抑えるマスター。
「やだね、30やそこらしか生きてない餓鬼がわかったような口を聞いて。」
悪態をつきながら店を出ようとする薬屋さん。
「あ!ありがとう!おばあちゃん!!」
慌ててお礼の言葉を背中に向けて叫ぶと返事をする様に片手を上げて出て行く薬屋さん。
ソラから素直になれない婆さんと言われるだけの事はあるなぁと変に感心してしまう。
最初のコメントを投稿しよう!