特別な日常

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朝、ソラの焼くパンの匂いで起こされる。 目をあけて1番に入ってくるのは白いシーツと白い光。 体を起こして開いてる窓を除いたら朝露に濡れているのか光っている草と花壇の花。 緑に黄色にピンク。 その色を感じるたび僕は生きているんだなぁと感じる。 「ほら、ねぼすけ。朝飯そろそろできるから顔洗ってこい。」 「おはよ、ソラ。洗ってくるね。」 ソラは灰色の毛がふさふさしていて、洗剤の匂いとパンの匂いがする。 地球で住んでた時の影響か、僕は人間にしては耳と鼻が効くみたいでソラに犬族みたいだなと言われた。 ソラと一緒で嬉しいと言ったら困ったような嬉しそうな複雑な表情をしていた。 ソラは80歳を超えてるようには見えないほど元気でカッコいい。 獣人の寿命がどれくらいかわからないけどずっと一緒にいたいなぁと思う。
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