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「そう、、君の世界。これが君の全てだ。」
そう零して神様は僕の目を見て話し始めた。
知識として待っているだけではきっと描ききれないほど
この世界は汚くて
綺麗で
美しくて
醜くて
鮮やかで
くすんでいる。
きっと心にくすみのない君だから真っ白なキャンパスを作ることができるんだ。
私はそんな君の目から見た世界を見てみたい。
「私の姿をこんなふうに想像できる君だからね。きっと素敵な世界を描いてくれるよ。」
「神様はその姿じゃ、ないんですか?」
金色の髪の毛に白い肌、白い衣装。
、、、僕は色なんて見たことないのになんでわかったんだろう。。
「ふふっ、金と白。光の色から想像できるのがこの二色だったんだろうね。私はもともと実体がない存在だからね。君が知っている色だけで、君が想像した形で、存在しているのがこの私。とても素敵だよ。」
なんだか、僕の心を褒められてるみたいでとても嬉しく感じる。
「でも世界はもっとたくさんの色で、形で、できている。、、、おっと、たくさんお話ししすぎたようだね。また会える時があるから、お話を聞かせてね。」
神様が残像のように消えかけている。
手を伸ばすが神様を、掴むことはできない。
そして僕も消え始めている。。
また僕は、、、
あの苦痛の中で生きていかなければいけないの。。?
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