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(JJ side)
ユノに渡された住所を頼りに、結局ユノの家の前まで来てしまった
なかなか入れずにマンションの前をウロウロしていると
「ジェジュン・・・」
買い物袋をぶら下げたユノが立ってた
「ユノ・・・」
「来てくれたんだ・・・ありがとう・・寒いから入って?」
「え・・・でも・・・」
「いいから、いいから・・」
そう言って、僕の背中をおし部屋に招き入れた
「ジェジュン・・・久しぶり・・・元気だったか?」
あのころと何も変わらない・・でも前よりかっこよくなったかな?
「うん・・・ユノこそ・・・」
「まあ、それなりにな・・とりあえず上がれよ」
「あ・・うん。お邪魔します・・」
「散らかってるけど、適当に座って?」
「うん・・」
「飲み物・・・ワインでいいか?」
「うん・・ありがと」
ユノは僕にワインの入ったグラスを手渡された
でも、僕は緊張していたので一気に飲み干してしまった
「大丈夫か・・?ゆっくり飲めよ?」
「うん・・・」
「ぐ~・・」
その時、ユノのお腹が鳴った
「あっは・・ユノ・・・お腹すいてるの?」
「そう言えば・・・飯食うの忘れてた・・・」
「そうだ・・これ・・・少しはおなかの足しになるかな・・?」
ユノに会えたら渡そうと、ひそかに用意していたとっておきのショコラ
本当は、これだけ渡して帰るつもりだった・・・
「うわっ!!すげ~!これ食べていいの?」
キラキラしたユノの笑顔に、僕はホッとした
「うん・・食べて」
「何か・・食べるの勿体ないな~」
ユノの為に心を込めて作ったショコラ。どこにも売ってないオリジナル
早く食べてほしいのに、なかなか口にしてくれないユノを、見つめた
「・・・いただきます」
チラッと僕に視線を送り、意を決したように口に運ぶ
ボスに食べてもらうより緊張した
「ウマっ!!ジェジュン!これ、超美味しいよ!」
あのころと変わらない笑顔に、僕はホッとした
「あっは////良かった・・」
僕は嬉しくて、顔が綻んでるのを見られないように俯いた
突然、ふわっとユノの温かい胸に抱き寄せられた
「え・・・ちょ・・ユノ・・・」
「ごめん・・・暫くこのままでいさせて・・・」
「・・・うん////」
僕の鼓動が早くなって、ユノに聞かれてしまうんじゃないかと思って
更に顔が熱くなる
ああ・・・どうしよう・・・
あれ・・・?なんだかクラクラする・・・
気が付いた時にはベットの上だった
隣を見るとユノが眠っていた
あ・・・・
僕・・・・昨日・・ワイン飲んで・・
極度の緊張で、一気に酔いが回っちゃったんだ・・・
「はぁ・・・・」
ふと、ユノと目があった
「ジェジュン・・・目が覚めた?」
「あ・・うん。ごめん・・僕・・寝ちゃったんだね・・」
「いいって・・疲れもあったんだろ?帰国したばっかりだし・・まだ、早いから少し休んでいけよ・・・」
「うん・・ありがと・・」
そう言って布団に潜り込んだ
どうせ、ホテルにも入れない・・・ユノに甘えちゃおう・・
寝返りを打つとユノの裸がチラリと覗いた
僕の胸は急ピッチで波打った
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