408人が本棚に入れています
本棚に追加
「ジャック」
ガタンと音を立てて玄関に倒れる。目の前には大好きなジャックの顔があり、大きく息を吐き出すとジャックの頬を撫でる。
「功祐。」
「ジャック。ごめん、ごめん、俺。」
ジャックがゴクリと唾を飲む。その喉の動きにすら興奮する。
「功祐まて。」
「ジャック。」
喉を舐めると、ジャックが反応して喉が震える。そんな微かに感じる動きですら、舌を刺激して甘い思考が頭を支配する。
顎を舐め、喉仏を舐め、服の隙間から鎖骨を舐めて肩を舐める。しっかりと骨を感じるのに、その上を筋肉が覆っている。
あぁ、なんて美味しそう。
ガブリと肩に噛み付くと、ジャックの肩が揺れる。血の味が舌に当たり鉄の味がする。それにすら興奮しながらジャックの傷口を舐める。
立ち上がった自身の物をジャックに押し付け、誘うように体を触る。ジャックの顔を見ると、真っ赤な顔をして片手で口元をおおっているが、しっかりとこちらを見ている。
「こう、すけ」
ジャックが俺の頬をゆっくりと撫でる。俺に引き摺られるように発情したジャックの顔が、なんとも言えない幸福で俺を包む。
「ジャック、」
唇を落とすと、噛み付くようなキスがくる。何度も何度も角度を変えて唾液を交換する。キスをしながら、ジャックの指が俺の背中をゆっくりと撫でる。それだけでゾクゾクとしたものを感じながらジャックの服の中に手をゆっくりと忍ばせる。
「んっ!?」
ガシッとお尻を掴まれ、形を確認するように揉まれる。
「あっ!まっ、ジャック!」
ジャックの太ももで、立ち上がった俺のものを一緒にぐりぐりと刺激される。
「功祐。」
「〜!あっ!」
耳元で呟かれたジャックの声で簡単に達してしまう。いくら薬で意識が朦朧としていようと、恥ずかしいものは恥ずかしい。絶対顔が赤い!と思いながらジャックを見ると、ニヤニヤと笑っている。
「イッたな」
「っ!ジャック、お前なぁ〜あっ!」
文句の1つでも言ってやろうと思い口を開いたが、ジャックがそれより早く俺の緩く立ち上がり始めた物に太ももを擦り付ける。
「さっすが薬か。いつもは1回で無理って叫ぶのにな。」
俺の目じりにキスをしながら言うジャックに、ジャックの上に乗っている俺はその厚い胸板を軽く叩く。
「うるっさい!」
「ははっ、それより、気持ち悪いだろ?」
「は?」
グイッとおしりを掴まれたままジャックが上半身を起こす。と同時に俺のパンツの中に手が入ってくる。
「はっ、ぐっちょぐちょ」
「ジャッ、ク!」
達した俺の物を触られ、ジャックの手がゆめるのを感じる。
「最近やってなかったからな」
パンツの中からジャックが手を取り出して粘りが着いた指同士を開いて俺にみせてくる。
嫌な、予感がする。
「ま、まてジャック、」
「まっ、こんだけあるなら足りるだろ。」
「っ!ジャッ、クゥ!」
勢いよくパンツの中にジャックの手が入ると、俺の後ろに指が入る。指一本で探るように入口付近を撫で、ノックするように中を叩く。いつもより異常に感じてしまうその行為に、ジャックの首に腕をまわし、服を握りしめる。
「功祐、力抜け、」
ジャックの言葉に首を振りながら答えると、安心させるためかジャックのキスが首筋に落ちてくる。
「あっ、あ!」
2本目の指が入ってくる。好きに動き始めたそれに、思わず声が漏れる。
「功祐、お前、」
ジャックの名前を呼ばれ、顔を見るといつもとは違う我慢をしている顔が見える。ジャックの切羽詰まった顔を見ることなんてそうそうないし、ベッドの上でなんて論外だ。ベッドの上のジャックは、いつも余裕があって俺をドロドロにするのに、今日は余裕が無い。
そう思うだけで嬉しくて、ジャックの唇を奪う。いつもはジャックに任せっきりだが、今日は俺から動くように舌を動かしジャックの唾液を吸う。それと同時に腰を動かしジャックの立っているものを刺激する。
「はやく。」
ジャックにそう言うと、ジャックは悪い笑みを浮かべる。
「上等。」
「あっ!ふあっん!あっ!そこ、ヤバっ!」
「はっはぁ、功祐。」
ガツンと背中が壁に当たる。ツルツルのそれに背中の骨があって痛いが、それを気にした瞬間快感でかき消される。
足に当たっているシャワーの熱さと、体が持っている熱さの違いが分からないほど全身が熱い。
「ジャック。」
名前を呼べば、俺のいい所を突きながらジャックが俺にキスをする。身長差のせいで、ジャックに持ち上げられて好き勝手に動かされるが、俺のいい所を全部理解しているジャックの前ではむしろ快感地獄に陥る。
「功祐。」
蕩けた目で見てくるジャックの顔が好きで、もっとよく見たくてジャックの顔を両手で包み込む。そうするだけで嬉しそうに笑うので、俺も一緒になって笑う。
「ジャック、好き」
ジャックの顔が驚いたように見開かれる。それが嬉しくて、何度も何度もおでこや鼻先、目じりにまぶた。様々なところにキスを落としていく。
「功祐。俺も。」
好きだ。と言うのと同時にジャックの唇が俺に触れる。それに喜びを感じながらジャックの唇を何度も噛む。
「ふふっ、」
「.....おい。」
キスが出来そうな距離で、地味に距離を取りながらジャックの唇で遊んでいると、いじけたような顔をするので更に面白くて笑ってしまう。
「なぁ、ジャック。」
「あ?」
壁に背中を預け、おしりにジャックの物を感じながら足をブラブラと振る。いじけた顔が可愛い。と思いながらジャックの顔を撫でると、その手のひらに擦り寄ってくる。
「かっこいいな、お前。」
「・・・・・・」
「高い鼻も、鋭い目も、白い肌も、綺麗な金髪も、腕に彫られたタトゥーも、全部、全部かっこいいなお前は。」
一個一個確かめるように撫でていくと、満足してジャックの唇にキスをする。反応しないジャックに笑いながら唇を離す。
最初のコメントを投稿しよう!