20人が本棚に入れています
本棚に追加
夏の楽園
僕の心は雨模様。
そんな台詞が頭の中を流れ星のように流れた。
初めて同じクラスで、出会った時の君はどこかあどけなく、少し大人へと背伸びをしながら無邪気な姿で接してくれたよね。
初めて見た君はまるで「夏の楽園」の様に僕の心を爽快にさせてくれた。
少しでも君に近づくために僕は夕日に背中を押されながらいつも憧れの君を追っていた。
君はまるで夏の天気のように爽快で夕立のように気が強く、風鈴を鳴らす優しい風のようなあどけない君。そんな夏を思わせる君が好きだった。
時には一緒に笑い、時には泣き、時には辛くて喧嘩をした、かけがえのない2人の時間はまるで季節の巡りのように僕たちを成長させてくれたよね。
でも「運命」と言う残酷な言葉以上の物は見つからない。
どうしてあの時、あと数センチ僕が大人に近づいていれば僕の心の天気予報は雨にならなかった。
言葉は時には心の傷を癒す魔法の道具。けれど時には大切な人を傷つけ己自身も傷つける「諸刃の剣」
すぐに止む小雨のような些細な喧嘩だったのに‥‥
最初のコメントを投稿しよう!