退職の心得【完結】

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 3.退職の挨拶  多くの職場の場合、上司はあなたを人前に立たせて挨拶を促す筈です。これも前例を記憶しておいて下さい。  心づもりをしておきましょう。  なんの準備もせぬまま、苦笑いでごまかしふらふら立つ輩を頻繁に目にしますが、業務の手を止めるこちらの気が萎えます。早く終われ、と。  挨拶は手短に、かつポイントを心得て下さい。  伝えるのは三点。職場への感謝、退職後の身の振り方、そして手短な感謝の一言で締めくくります。  これだけで十分、時間は90秒程度で十二分です。  だれもあなたにご大層な演説など期待しておりません。  スクール○ォーズのような暑苦しさも求めていません。  どうぞお気を楽に、肩の力を抜いて深呼吸を。  思ってもない感謝を述べ終え、花束を受け取る頃には、きっと未来への渇望で目頭が熱くなることでしょう。
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