退職の心得【完結】

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 さて、出来ましたら、定時後は菓子折りを持って挨拶回りをしましょう。  残念ながら、外資系を除けばこれは日本社会の常識です。  また、なにかを頂いて悪く思う者もいないでしょう。  これが、定時ジャストで帰れないと私が申すゆえんです。  挨拶の対象は広ければ広いほど良いです。最低限、苦楽を共にした元・お仲間に幸せオーラをまき散らして下さい。その際、決まり切った感謝の念を是非とも述べましょう。頬の筋肉と喉が疲れた頃には、明日から始まる日々を想像しましょう。自然と笑みがこぼれるはずです。  けどですね、あまりおおっぴらに笑顔を見せつけぬようにも留意して下さい。  どちらなのかと問われましても、匙加減も出来ぬようでは、一社会人とはいえません。  お察し下さい。
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