468人が本棚に入れています
本棚に追加
棟梁side
転校生君と約束を結んだ後
俺は、初日イベが見たいがために珍しく放課後に生徒会室で仕事をし明日までの仕事を仕上げた
会長達には不思議そうな顔をされたけど
たまにこういうことをするので気にしないことにしたらしい(大半はbl観察をするため)
横目で見たがちーちゃんの様子に変化はなかった。
ちーちゃんは、転校生君と会ったときに何か考えているようだったから
関わりがあるのかと思ったんだけどいつもと同じでおかしいところはどこもない
また今度、転校生君に探りをいれようかな、
ちーちゃんとの探り合いでは勝てたことないけど、転校生君なら…!
そして挑んだ今日、
遠足前日の小学生みたいに夜はイベントの期待により(過去に何度かの経験あり)
目が覚めてしまい眠れていなかったため、とてつもなく眠い
ケンケンとくぅちゃんが近くで喋っているのが聞こえるがだんだんと
聞こえずらくなってきた
そう考えているうちに瞼が落ちてきて前が真っ暗になった
____________
麗愁side
いつもはない隈をつくって登校してきたから、珍しいなと思い
いつも通り話しかけていたが
反応は薄く
遂に、眠気が勝ったらしく寝てしまった
「疲れていたのかな?」
空羅が心配そうな雰囲気と声を出しながら聞いてきた
相変わらずフードを被ったままだ
フードを外そうと、仕掛けたが毎回のごとく手を弾かれてしまった
ちなみに毎日の光景である
「そうだったら珍しいよね。」
隙があるように見えてなく、壁がないように見えて実は大きい壁がある
それが棟梁鈴也という男だ
そんな歪んだ彼だからこそ俺は彼を屈伏させたいと思う
人との距離をおいている奴ほど格好の獲物はいない
そんなことを考えていると
「案外、どうでもいいことだったりな」
3人(1人熟睡中)の空間に乱入者が現れた
と、言っても人気のある俺等にタメ語で話しかけられる奴は限られているため
すぐに人物の特定ができた
上林那智だ
彼は喧嘩が好きらしくよくFクラスに行っているから
クラスにいないことが多い
「那智、今日は来たんだね」
「しかもHR前に。雨でも降るのかな」
「失礼すぎねぇか。それに、そいつがここで寝ていることのほうが珍しいだろ」
「「確かに」」
クスクスと
昔では考えられないほどに和やかな空気が4人の間(1人熟睡中)に漂った
俺と空羅はともかく那智は昔はとにかく一匹狼って感じだった
それが今では少し和らぎ俺達には普通に接して来るようになった
キンコンカンコン
そんなことを考えているとチャイムがなったと同時に俺等の担任
暁鴉 怜が入ってきた
見た目はどこのホストですかって感じるほどきらびやかだが、
中身は案外まともで、サボり癖はあれど生徒思い
鈴也は気づいていないが鈴也のことをいたく気に入っている人でもある
「今日は、転校生が来ている」
最初のコメントを投稿しよう!