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「ほら、今日は遅刻できないから急ぐよ!」
黙っていた俺を見て機嫌を損ねたと思ったのか
話は終わりとばかりにりーちゃんは話を切り上げ走り出した
今日は特に何も用事がないと思っていた俺ははて、と首をかしげ
りーちゃんに問う
「今日って、なんかあったっけぇ?」
りーちゃんは一度目を見開いたあと、呆れた顔で
「今日入学式だけど、そんなことも忘れていたの。」
と言った
突如、俺の頭の中に電光石火のように記憶が甦った
確か昨日、ちーちゃんに入学式前に一回生徒会室に集まるように
言われたっけ
準備もあるから7時に集まるように言われた気がする
最悪のことを想定し青くなった顔を自覚しながら
日頃、鍛え抜かれた反射神経で時刻を確認すると今は
8時だった
俺は、走りだした
生徒会室へと一直線に走った
移動している可能性も捨てきれないが、そんなことは考えられず
すれ違った生徒達には驚かれたが俺の関心はただひとつ
ちーちゃんの怒りが少しでも小規模なことだけを願い走った
》》》》》突然のシリアス《《《《《
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