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〝死〟というものに、カラダは怯えていた。
「そんなの怖くないッ!本当に怖くて、死ぬほど辛いのは、〝今〟の私でしょ!?死ねば、全部解放されるんだよッ!!!」
気が付けば叫んでいた。
叫び声は雨にかき消される。誰も聞いてはくれない。
――これが私だ。どこで、どうなろうと、誰も何とも思わない――
「どうして……」涙がこみ上げる。
溢れた涙は雨に混じって足元に落ちる。
死ねない自分が悔しい。
死ね!死ね!しねッ!
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