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「月ちゃん、ありがとう!このテラス席、人気があるから予約を取るの大変だったでしょう?」
月野は見た目がポッチャリとした、優しそうで穏やかな女性に見える。
「うふふ、だって、久しぶりにあすかと会うんですもの。あらゆるツテを使ったわ」
月野は、トレーの上の、店の中で買った豆乳を使った体に優しいカフェオレをひとくち、口に含んだ。
「そう言えば、あすか、ダイエットした?何だかキレイになったみたい」
あすかは、月野の目は誤魔化せないなと思った。
月野は今はポッチャリとしているが、ダイエッターで、ポッチャリ期とスレンダー期を繰り返す女性だ。
「うん、あのね。慧ちゃんが、肌にいいから使ってみなって言うから、もらったの。お陰で最近、お肌の調子が良くなったみたい。」
月野の眉がピクリと痙攣した。
「慧と会ってるの……?」(私の連絡は断る癖に!)
「慧ちゃん、いつも忙しいし、偶然だよ。この間も本当に久しぶりに会ったんだもん」
月ちゃん、怖い……!!
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