月と地球、太陽時々彗星の恋話

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日が傾きかけた頃。 月野とあすかは、日頃のギスギスした気持ちやたまった疲労感を、時間を忘れる程の楽しいおしゃべりで発散した。 月野はこれから仕事に向かう。 「あすか、今日はありがとう。それじゃ、元気で、またね!」 「うん、月ちゃんも。今度、皆で会おうね!!」 ゆっくりと歩き始めた月野。一度立ち止まってあすかを振り返った。 その振り返った月ちゃんにあすかは大きく手を振った。 そして、再び歩き出した月ちゃんの後ろ姿を見送った。 月ちゃんが、すぅーっと空へ登った。
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