異次元より

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オークション形式のようで、一人一人並べられては会場が湧き、どこかへ連れて行かれている そして、俺の番…… 「☆;/<|!!他に居ませんね!!」 3秒で決まって連れて行かれた。 もうちょっと競えよ……異次元人間やぞ……。 「ここで待て」 今度は薄暗く、少し狭い牢屋に入れられた。 先に何人か入っており、後からも入ってきた 全員姿形はバラバラで、まとまりが無い。 人型の魚に羽の生えた人、腕と足がやたら太く背が低い人。 …ちょっと腹部と頭蓋骨開けさせてくれないかな…… 「ひぃ……」 「見てんじゃねぇよ……!!」 じっと見てたら小さい花の生えた女の子に怖がられ、狼男に怒られた 「おっとごめん。つい好奇心が。」 と言いつつ指から怪しい光を出して狼男をスキャンしてみる 随分筋肉密度と骨密度が高い、構造は人間のようで犬のよう。これなら大の大人2人分の仕事量をこなせそうだ。 「な、なにしやがる!!ていうかお前魔法使えるのかよ!!」 「魔法?」 魔法という言葉が出た瞬間、牢屋の中が一気に騒然となった。 魔法……ではなくこれは科学だが、この狼男は見知ったもののような反応をする。 魔法と呼べるような不可思議な奇術が外には沢山あるんだろうか。 「魔術師様がなんでわざわざ捕まってるか知らねぇが、それなら早くここから出してくれ!! 頼む!!女子供も大勢捕まってんだ!!」 「うーん……俺もあまり騒ぎを起こしたくないしな……」 すると狼男は膝をおり頭を垂れた。 「お、お願い!!私も助けて!!」 「この牢屋にいる俺たちだけでいいから!!」 他の奴らも狼男に合わせて縋ってくる 「頼む……ここに居たら皆どんな屈辱を味わうか……。俺に出来る事なら何でもする!!だからこのガキだけでも!!」 さっきの怖がっていた花を生やした子供を指さし、狼男が迫る 他の奴らは命乞いだが……この狼男だけ、やけに自己犠牲感が強い。 ていうか今言ったな? 「なんでも、か。」 「ああ!狩猟の神ヴォルグに誓う……!!」 狼男はドンと胸に拳を当てて見せる いやヴォルグは知らんけど 無神論者だし
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