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小野の友人から見た小野兄妹。【その2】
小野の妹はおかしな日本語をしゃべる。「ただいまーす」はその一つだ。小野と口論する時によく出る。それが不可解だが結構面白い。ちなみに彼女は親が外国人だからカタコト―ーとかではない。色白で色素が薄く、薄茶色の瞳をしてはいるが両親ともに日本人の混じりけのない日本人だ。海外に住んでいたという話もない。くりっとした瞳が小野にそっくりで、小野をちっちゃくして女装させたらこんな感じかな? と最初見た時にやけてしまった。
名前は「輝葉」。某番組から取ったことは言うまでもない。親がその番組が好きで付けたらしいが、好きだからってそのネーミングは……まんま過ぎて微妙だろ? 本人はその名前を気に入っていないらしく、兄貴にも「妹」と呼ばせている。ちょっとわかる……
いや、でも「妹」はおかしいだろ?
小野の妹は小四で、アニメキャラを真似た髪型とか髪ゴムを付けている。小野とは学年が六個離れているが、気が強くて「生意気だ!」と小野はよく言っている。でもかわいい。てか小野がかわいい♪
小野の妹は、教育テレビのクッキング・アイドル「マヨンちゃん」に憧れているらしく、家に遊びに行くとその番組でマヨンちゃんが作っていたお菓子を真似して作り、オレたちにくれる。かわいいところもあるじゃないか。だが小野は「はいはい……」といやいやそうにそれを食べている。失敗して焦げこげだったり、イマイチだったときでも「なんだこれ、やばくね?」とかなんとか文句を言いながらも、残さず全部平らげてしまうのが小野だ。やさしいかよっ!? あーもー、この不器用なやさしさ、好きっ!
小野の妹になりたい! 兄さま~って甘えてぇええ! オレなら素直に甘えまくるのに……
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