君との距離

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その夜。 花火をしにみんなで浜辺に行く。 夜の海に水面に映る月。 花火をあっという間に終えた。 線香花火から普通の手持ち花火。みんなでワイワイしながら楽しんだ。 何本も手持ち花火を持ち一気に点火。 熱いと言いながら走り回る。バカじゃんってあたしはまた君を見て笑う。 このまま時間止まってほしいと願った。 海に浮かぶ浮きに繋がれたウキ島。 君は近くにあるように見えたのかな。 ウキ島に向かいジャンプした。 でもね、ウキ島はそんな近くになくて 君はアニメのように海へダイブ。 バッシャンと水しぶきと共に君は夜の海に消えていく。アホじゃって海から上がった君を指さし爆笑して言い放ったら、、何故か引率の先生と君があたしを捕まえて海へ投げられた。 びっくりと怖さからあたしは少しだけ泣いた。 泣いたら余計投げられて風呂上がってたあたしの寝巻きはびしょびしょ。 2時間くらい楽しんだ。 余分に持ってきた着替えに感謝しながら風呂に入った。出入口に背を向けてシャワーを浴びる。 シャワー浴びてたら脱衣場で人影を感じ振り向いたら君が風呂のドアを開けようとした。 「え?待って開けんで」って叫んだから 君はごめんといいその場から立ち去った。 風呂から上がりあたしと同じくびしょびしょの君に風呂入りって声をかけた。 「さっきは、海に落として悪かった」って謝る君をあたしは笑顔でいいよっていう。 びっくりはした。怖かった。けど、好きな人に追いかけられ捕まり海へドボン。 嬉しかった。ほんとは楽しかったよ。
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