ドラマティスなペルソナたちへ

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 次に目を開けた時、僕はマスクとたくさんの管に繋がれていた。ビニールで出来たそれらが窓からの太陽の光に照らされて、少し目が痛い。ボタンを押すと、すぐに白衣を着た人物が飛びこんできた。  「意識が回復したんだね。」  「僕、は……」  喉の奥から絞り出すように掠れた声で問う。だが、医者の顔が一瞬だけ、疑うように歪んだから、それで僕は気付いた。  「俺はどうしてここにいるんですか?」  僕の口から驚くくらいすんなりとセリフが吐かれた。    死体は奈落に落としておいた。いずれ沈殿して、僕を形成する過去の遺産になるだろう。  僕は僕の憧れた主役の演技を真似て、話し出した。 ・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・  僕は冴えない舞台役者。  いつか主役になることを夢見て、今日も舞台上で主役の演技に見惚れている。
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