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 第5回のテーマは「脳」です。ここで言う「脳」とは、皆さんの頭の中に等しく入っている脳みその事です。体を動かすのは勿論、考えたり、感じたり、思い馳せる事が出来るのは、この「脳」があるお陰ですよね。このエッセイも「脳」があるから書けている。「脳」があるから読んでいただけている。脳みそ万歳!!  し・か・し! しかしですよ皆さん。では具体的に「脳」がどのような働きをしているのか。何がどうなったら私達の感情が揺れ動き、それが行動へ変わってゆくのか。自分のものである筈なのに、正直分からないですよね。時にはコントロール出来なくなる事もあります。自分のものである筈なのに。医学的に「脳」の構造やその役割が分かって来ていますが、「それって本当なの?」と思うことはないでしょうか。  さて、「脳」に関するこんな都市伝説を、皆さん一度は耳にした事があるのではないでしょうか。 『ほとんどの人間は、普段脳の10しか使っていない』  これは、「脳の10%神話」と呼ばれる話で、言わずと知れた天才物理学者のアインシュタインもこの説を唱えたという逸話があるほどです。人間は体の大きさに不釣合いな大きな脳みそを持っている生き物ですが、実はその機能を殆ど使いこなせていない。逆に、「脳」の機能を100%フル活用出来れば、超人的な身体能力・知性・感受性果ては超能力を使えるのではないか、というお話です。実に夢がありますね! ロマンが溢れっちゃってもうたまらんです。  ただし。悲しいかな、この話は医学的に否定されてしまっているんですね...。一日の人の「脳」の活動を見てみると、常に全てを使っている訳ではないですが、生活の中で広く全体的に使われているらしいです。  ああ、知りたくなかった...。私の中には、まだ見ぬ隠されたがあると。解放されていないが眠っていると信じていたかった...。ちなみに、アインシュタインがこの説を唱えたというのも、眉唾なんですね。もう何を信じていいのやら。  ただし! もう一度ただしを使わせて下さい! がっかりするのはここまでにしましょうよ! 夢とロマンに生きましょうよ!  「脳」の働きは、未だに解明されていない部分が多いのも事実です。たとえ100%使われていたとしても、まだその奥に潜むものがあるのです。例えば、「火事場の馬鹿力」。人間が危機に瀕した時に発するこのパワーは、実在します。これは人間の「脳」が普段セーブしている力を解放し発動するという事が、既に分かっているんですね。隠された力、ありました。  ここからは私の考えですが、世に言う「天才」と呼ばれる人達。彼らと我々の違いは何か。ざっくり言うと「天才」は「脳の使い方が上手い人」だと思うんですね。生まれ持ったモノが違う? いえ、頭蓋骨に入っているものは同じですよ。ただ、「天才」はその上手い使い方を先天的に知っている。無意識のうちに実行している。その違いだと思うんですね。  より医学が進歩していけば、「脳の上手な使い方」が解明されるかもしれません。そうすれば、皆「天才」になれる世の中が来るのでしょうか。皆さんは、どう思いますか? 皆が「天才」となって活躍出来る社会。それは、素晴らしいものになるのか、それとも...。  それでは、今回はこの辺で。また次回お会いしましょう。  どうか、好奇心に殺されませんよう...。
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