腰の其れは何の為?

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「良いねえ、若いって。」 「見惚れてたとかじゃ無いですから!って云うか、何で覗いてるんですか?!」 「何時迄経っても戻って来ないから様子を見にね〜。御邪魔したかね?」 ヘラヘラ笑いながら、扉を閉めて去って行った伏見。水無月は深く息を吐いて、部屋着に着替え始めた。 リビングに戻れば、伏見は未だ笑っておりスマホを弄っていた。 「見て見て、藤真君。」 「はい?」 見せて来たスマホの画面には、鈴村とのやり取りが表示されており、其の中には先程の水無月の姿が撮られた写真が映っていた。 驚いた水無月は、伏見から其のスマホを奪おうとしたが見事に躱されて仕舞う。 「『鍛えたいなら俺が鍛えてやる』ってさ。良かったね、藤真君。」 「鍛えようって云うの聞いてたんじゃ無いですか!早く消して下さい!」 「え?無理。」 まるで兄弟の様に騒ぎ出す二人を、シユは嬉しそうに眺めていた。そして、水無月は心の中で、此の儘楽しい日常がずっと送れればと願っていた。 *アナザーストーリー「腰の其れは何の為?」 End
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