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3 さらなる事件
フォンティーヌ・トマト事件に教訓を得た経営陣,リヨン商業開発は,次の日から本格的に騒動防止に努め始めた。
* * *
『復活祭の次の日だったので,祝日でした。来客数は前日より多く,5,000人のお客様がフォンティーヌを利用されました。同じような騒動が起きないよう,警備員を増やし,特にトイレ付近の監視を強化する必要がありました。実際には何も起きないだろうと思っていました』
──B・ボニツェール。リヨン商業開発。代表取締役。
『連休中に駆り出されたのを思い出します。警備はショッピングセンターということだったので,ボスに「フォンティーヌがそんなに危険なのか」と尋ねました。その日は家族で過ごすと決めていたのに。急遽呼び出されて,どんな危険なエリアに赴くことになるのかとハラハラしていたら,店内のトイレなんです。ボスを睨みました(笑い)』
──レオ・カーロ。元警備員。
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事件はフォンティーヌに責任があるのではないかという意見も耳にするが,警備を1.5倍に増やし,騒動防止に力を入れていたのは事実のようである。
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