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カトリーヌ博士:
それは興味をそそられる質問です。恐らく,トマト事件が起きた時期や状況が関係しているのではないでしょうか。連休によって多くの若者がフォンティーヌにいました。やがてトマトを投げるという奇抜な出来事が目の前で起きます。女性(加害者)は奇声を上げて亡くなります。何をしますか?
この珍妙な事件をインターネットに上げたくなります。やがて「マーク」についての憶測が飛び交います。憶測は再送信されるうちに「事実」になり,それは図らずとも性差問題としてブログなどに紹介されるようになりました。
例えば,フォンティーヌ・トマト事件の動画は,事件発生直後に,ユーチュープ(グーゴル社の動画共有サイト)にアップされています。アップしたのがフランス人の有名投稿者「MMF」だったこともあり,短時間の間に100万回以上再生されることになりました。
ですから,事件の規模は問題でなかったのです。事件の内容とインターネット利用者の情報発信がトマト事件の核心なのです。
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(*)MMF The Media Memory in France. 登録者700万人の人気ユーチュープチャンネル。仮面をつけたリポーター エレナが, 国内・海外の話題の時事問題について意見する。
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