6. そして星の下、酌を交わそう

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 食べられてしまうのなら、それなら私のことを隅々まで堪能し、味わって欲しい。……そして私にも、暗月を味合わせて。  吸い込まれるように彼の唇に吸い付き、甘噛みした。  好きという気持ちも、愛しているという気持ちも、何度だって暗月に伝えたい。そんな思いで舌を潜り込ませ、今度こそゆっくりと彼との口付けを堪能する。お互いに食べさせ合った桃の味がまた広がって、自分の中に染み込んだ。ぴちゃぴちゃと、水気を含んだ舌が絡み合う音がする。夢中になっていると、胸に柔らかい刺激が来た。 「あっ……」  短い叫びが鼻に掛かって甘く掠れている。思ったよりも大きく響いて、また羞恥で頬が熱くなった。 「もう、起ち上がっている」  やわやわと乳房を揉んだ後、そっと形を確かめるようになぞられて、何処のことを言っているのか教えるようにかりっと先端を引っ掻かれた。
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