6. そして星の下、酌を交わそう

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   上半身は襦袢と着物だけで、ブラジャーは着けていない。今様の下着は着物と形が合わないので、と女官さんたちに止められたんだ。さすがに下のショーツはなんとか死守し、レースでやたらに布面積の少ないものが支給されたけれど、ブラジャーは取られてしまった。だから、布二枚に包まれただけの乳房は、自分の変化を正直に現していた。 よく考えればかなり無防備な格好なのに、初めて着る衣装なのでそこまで気が回らなかった。今更ながらの恥ずかしさになにも言えずにいる私に微笑みかけると、暗月はそっと帯を解きにかかる。着物を床に落とされ、上下の襦袢だけになると、暗月は乳首をカリカリと爪で掻き出した。 「やっ、あ……っん」  布一枚越しの刺激に、思わず腰が動いてしまう。一瞬だけ暗月が私の胸から手を離し、腰に手を回して位置を調整すると、お互いの股間と股間が合わさった。 「あ……」  暗月の欲望が、私の溝にぴたりと嵌る。その心地良さに思わず息を吐き出すと、また乳首への刺激が始まった。  最早、声を止めることが出来ず、私は嬌声を上げ続ける。暗月が与えてくれる上半身の快楽と、自ら擦り付け求める下半身の快楽。夢中になっていると、暗月が衣越しに私の乳首を咥えた。
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