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『でもね・・このマンションのローンって、まだ3年しか払ってないのよ・・それが取られるだなんて・・哲也は悔しくないの⁉』
「取られたら・・もうローンは払わんでもエエちゃうのん?」
『ほんと、哲也はノー天気ね! 哲也の借金は、3500万円! 完済するまで、ず~っと払い続けなきゃいけないの!』
「そんなアホな⁉・・ よっしゃ、次の休みに俺からヒフミに電話してみるわ、黙ってたら、ヒフミの思うように、やられてしまう、かもしれんしな⁉」
哲也さん・・・それより前に・・もっと、もっと、いの一番に電話するところが有るんじゃないですか⁉・・分からないかな?
次の日曜日がやって来た、哲也は、勇気を出して請求書に記載されていたヒフミ商事の番号に電話を掛けていた。
「こちら磯村哲也、云います・・エエ、お宅が送って来やはった請求書の件で、電話させてもらいましたんですが? どなたかお分かりになる方?・・いらっしゃいません?
そうです、緒方慎一の保証人なんです・・」
『電話、変わりました、ワタシ、管理部長やらしてもらってます、佐川、言います・・
緒方さんの保証人さんでしたかな?』
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