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「行っちゃったし」
呟きながら、サラサはゾンビの餌。ことゾンビ用の食事を考える。
ゾンビはなにを食べるのか、視界に入ったものをなんでも食べるなら、きっと好き嫌いはない筈だと考えられるが、この村に何体ゾンビがいるのかわからない。
一品二品じゃあ、短時間で平らげてしまうだろう。注文が間に合わなかったら、自分自身が最後の晩餐にされてしまう。兎に角たくたん料理を召喚するしかない。
サラサは、スケッチブックにポテトサラダを書き、その上から茶色と黄色で衣を付けていくと、黒で焦げ目を作り「コロッケ」を召喚した。
「揚げたてコロッケ完成っ! でも同じ味だとやっぱり飽きるかもね。白と黄色でカニクリームコロッケと、オレンジ色でパンプキンコロッケ作ってみよう」
スケッチブックにこんがり揚がったコロッケを各種を描くと、その上から赤で絵を書いた「ケチャップも忘れずに」
「油ものが多いから、さっぱり系も召喚しましょう」
サラサは、ピンクを何度も重ね塗りしたあと、赤で丸く囲んで、生ハムを描いた。
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