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「主役のロロオは太一くんがいいと思います!」
全児童が集まり劇の配役を決めようとする。五年生の愛が太一を推すと二年生の光が祐介を推す。
「いや……俺は……」
太一は尻込みするが、愛は引かない。
「太一くんがいいです!」
ウジウジモゴモゴとハッキリしない太一にもう一人の候補祐介が口を開いた。
「ロロオは太一くんがいいです!」
祐介がそう言ったために愛も口を閉じた。
「ならロロオくんは太一くんで決定ですね?」
教師が太一に念を押す。
「考えさせてください……」
全員から、ああ……と声か漏れた。
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