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形は、近年の伝承にも馴染み深い、首と尾が長く、蝙蝠(こうもり)に似た翼を備えたものである。 しかし、全身を包む鱗は白銀(しろがね)。 草木溢れる森の中では、明らかに目立つ色であるし、さらに崖上にいるものだから、降り注ぐ陽光を返して、輝いて見える。 遠目にも、美しい竜であった。
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