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【概要〜疑問点〜】
ではなんで封印されたSCP-444-JPのページを閲覧しているのか・閲覧できるのかについてですが、(特にSCP-444-JPの最後の報告書を読むに)これは再びSCP-444-JPの収容違反が起こった後ではないかと思われます。
こんな文章が財団の公式サイト内、SCP-444-JPの最後にあります。
一部を抜粋してお見せしましょう。
『この記録が閲覧されているということは、既に全てが手遅れなのでしょう。
しかし、手遅れならば手遅れなりに打つ手はあるはずです。
──[削除済] 』
SCPに慣れた方は違和感を持たれなかったと思います。
財団職員の名前を削除するのはよくあることですからね。
ですが、1つだけおかしな点があります。
「手遅れならば手遅れなりに」と書いた研究員の名前ですが、
何故、誰が、いつ削除したのでしょうかね?
この研究員は名前を記載した以上わざわざそれを削除する意味は無いはず。
名を伏せたいなら最初から記載しなければいいだけですから。
そして間違いなくこれを書いたのち、即座に命を絶ったはず。
つまりこの研究員は名前を削除する理由も無ければ削除する暇も無い……ということは、
緋 色 の 鳥 は 最 早 閉 じ 込 め ら れ て い な い。
既にあの緋色の空から飛び立ってしまっているのです。
別の可能性を考えるとなると、SCP-444-JPにオブジェクトクラスが再び与えられた(もしくは無力化した)事で緊急対処プロトコル“焚書”の意味が無くなった後のアクセスかも知れないという考え方もできなくはないです。
先ほども述べましたが、補遺によると日本生類総研出のこのSCPは彼らが作ったものではなく、彼らが発見した断片的な単語の羅列を改変・改良しただけのものです。
これは『緋色の鳥』は「実は完全体ではない」「他にも仲間がいる」などと想像できるとんでもないことを示唆しているのです。
次回はジョークSCPなSCP-444-JPについて紹介します。
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