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【概要〜これはジョークです〜】
さて、とあるTale……サイト内での物語では、この認識の鳥と真っ向から勝負する博士がいます。
それがSCP-710-JP-J「財団神拳」。
最後に-Jとある為、これはジョークSCPです。ジョークです、気軽に読みましょう。
説明したとおり444-JPの世界では取り込まれた人間は空を飛べるのですが……財団神拳を極めた小林博士、そんなものには頼りません!
跳躍すると同時に小石を地面にぶん投げ、さらにその石をすぐさま踏みつけて飛び上がる『二重反作用空歩術』によって宙を舞い、 押し付けた手刀を高速で擦り付ける事で鋼鉄すら切断するほどの高熱を発生させる『摩擦熱切断手刀』によって緋色の鳥に致命傷を負わせることに成功。
無限にループする赤い世界で、博士を喰らわんと何度も襲ってくる緋色の鳥と、迎え撃つ小林博士による激闘が繰り広げられています。
小林博士「待たせたな。第███ラウンドと行こうじゃないか!」
……Taleは二次創作ですし、そもそもジョークSCPなので、これもあくまでジョークです。
後に同じ作者の新しいTale『百問百答』で小林博士が再登場。
詳しい経緯は不明ですが、緋色の鳥の断末魔を回想しています。
どうやら勝っちゃったようですね。というか緋色の鳥って倒せたのか。
さらに小林博士は特殊な呼吸法によって血液の循環を操作し、体温を「血が沸き上がるほど」に高くする『熱血健康法』、「血が凍りつくほど」に低く変化させる『冷血健康法』なる奥義を編み出したそうで。
この2つを組み合わせる事で身体の代謝を活性化させることができる他、SCP-444-JPの残留物を除染可能になったようです。
小林博士が444-JPを記憶してるって時点で完全な無効化は失敗しているわけなんですけどね。
くどいようですが、あくまでもジョークです。もうツッコミしない。
また、『相見えるは緋色の鳥』というTaleでは、小林博士とはまた別の人物が緋色の鳥と直接対決してます。
ただし財団神拳で激闘を繰り広げる上記のTaleと違い、こちらは緋色の鳥に文字通り食らい付いて肉を食い千切るという途轍もなく野生的な方法で戦っています。
【概要〜ゆるい『緋色の鳥』〜】
実は、「SCP-444-JP-J」とナンバリングされたパロディが2つも存在します。両方とも元記事の著者であるlocker氏によるものですよ。
片方はかつては日本支部のエイプリルフール期間中に発表され、高評価だったにも拘らず自主削除され、暫く後にファンサイトに再投稿された「ふっかつのじゅもん編」。
こっちの正体はただの小生意気な口調で問答する赤い小鳥の姿をした実在する幻覚(になったと思われるSCP-444-JPのその後の姿)。
研究員に自身の事を話したり五歳児の幼女との触れ合いに手を焼いたりと平和にやっているようです。
発言の一部を引用しますが、ここから、緋色の鳥の本質のようなものが読み取れます。
「じゃあまず、俺は今ここで水浴びしてる訳だ。これものすげー気持ち良いんだけど、現実にはこの水も器も俺も存在していないわけだ。誰がどう見ても存在しているように感じるだけで、そいつは生き物の認識力が作ってるただの像だな。」
「人間の中に俺が入ってるんじゃなくて、俺に人間が接触してるの。つうか現実に存在してようがしてまいが、認識なんて本質はそんなもんなんだよ。」
「まあお前はこうやって色々な幻覚も作り出せるわけだ。俺という幻覚の存在自体をお前が認識しているからな。明晰夢みたいなもんだ。だがまあ、例えば今俺がこうやって水浴びするだろ、すると水が飛び散って、机やお前の服が濡れるよな? お前はその情報や感覚も得る。俺とは直接関係無い幻覚だが、ある。俺の手触りや音や匂いを実際に感じるのと同じように、そういった元々関係ねー幻覚の手触りや音や匂いも感じるわけだ。
けどな、それは存在しないものだからな。俺が消えちまうとそれらも消えて、全部元通りになる。机もお前も濡れちゃあいないからな。そしてそれらの幻覚は、俺を感じ取っているヤツ全員の認識で共有されるんだ。まあ感覚と現実があまりにも大きく矛盾する場合は現実が勝つけどな。」
緋色の鳥は集合無意識の中を飛び回り、人の心を食って成長します。
自身を知る者が増えるほど飛び回れる世界=狩場が広くなり、獲物を見つけることが簡単になる。
雛鳥化した緋色の鳥には心を食うほどの力が消え、かつての狩場である赤い世界の残滓を集団幻覚として見せる程度の影響力しか残っていない。
この原理を利用し、他人のイメージを自身の「世界」に映し込んで水浴びしたり交流したりと平和にやってます。
というかずっとこのままでいてくれ。
この状態ならオブジェクトクラスはSafeだし。
もう一本は……飯テロ系ですね。深夜に読んだらお腹が空きます。
ケンタッキーとかモスチキンとか食べたくなります。
おいしさ やばげ 緋色の鳥よ あぶらみ あかみ てをのばせ ……ってね。
ちなみにこちらも報告書が画像になってます。
なんか……油でもついた? SCP-444-JPの報告書とは別の意味でめっちゃ汚れてます。最後の「ほい」によると、暴動が起きてしまったようですが……
まあ、ジョークなので平和に見れますね。
【最後に】
如何でしょうか。
人の心を食い荒らし、財団が収容に失敗したSCPオブジェクトの1つ。
緋色の鳥は、もしかしたら貴方のすぐそばに……いえ、この解説を読んだ時点で貴方の精神を喰らっているのかもしれませんね。
しかし、このSCPは怖いだけのSCPというわけではなく、ジョークになるととことん笑わせにきます。
思わずくすりと笑ってしまうジョークSCPも紹介していく予定であることをここに記載しておきます。
さて、次回は……SCP-040-JP「ねこですよろしくおねがいします」を紹介しましょう。
ねこはいます。
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