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SCP-458「はてしないピザボックス」
【最初に】
ピザって美味しいですよね。個人的にはシーフードピザが好きです。
さて、今回紹介するSCPはSCP-458「はてしないピザボックス」。
ピザが出てくるSCPオブジェクトです。
お手元にお好きな飲み物をご用意の上でご覧ください。
【概要〜開けるとピザが出てくるよ〜】
SCP-458は見た目は普通のピザボックス。
しかも米国ピザチェーンリトルシーザーの「HOT-N-READY」タイプの箱(でっかい箱だと思ってください)そのままの姿をしています。
ちなみにリトルシーザー社もHOT-N-READYサイズも我々の世界に普通に実在しますよ。
なお重さの測定値には後述する異常性から一貫性がありません。
……といってもどういう異常性かって言われると簡単で、「ピザを生成する」。
もう一度言いましょう。
ピ ザ を 生 成 す る 。
より詳しく説明すると、SCP-458はそれを開いた人の嗜好に合わせたサイズ・トッピング・生地のピザを生成します。
トッピングは基本的には健康な人間の嗜好に基づくため、カニバリズムとかには残念ながら(?)対応していない模様。
ピザはシーザーブランドのものに限定されないため、貴方が普通の人間であるならば普通に一番おいしいピザが出てきます。
このことから、なにかしらのテレパシー能力や共感能力に優れているものと考えられるが詳細は不明。
なお箱を破壊する試みには何度も失敗しています。
なんでそもそも破壊しようと思ったのかはわかりませんが……おそらくSCP世界の初期の頃なので設定がまだそこまで固まっていなかったのでしょうね。
というか後述の実験とか『たのしいざいだん(lolFoundation)』時代じゃないとできない貴重な実験ですし。
あ、もちろんピザもただでは済まさないですよ。
いいことばかりなわけがないでしょう? SCPですもの。
SCP-458の異常性は「好みのピザしか出してくれない」ことに尽きます。
しかも無尽蔵に出しやがるんですよ。
こいつで厄介なことが起きるとしたら……ピザデブを量産してしまいますね。
『健康的な人間の嗜好』とは何だった……?
それだけ? とか言わないでください。こいつの重要な点は危険性にあるわけじゃないので。
ともあれ、健康的な食生活に気をつければ問題ないため、オブジェクトクラスはSafe。
そのためサイト17の職員食堂に普通にアクセス制限もなしで置かれています。
……デブのアクセス制限はかけたほうがいいと思いますがね。
【概要〜クロステストやってみた〜】
人間だってカニバリズムやる人がいたりするわけですし、そもそも人外だらけのSCPオブジェクトにとっては人間が消化できない食べ物を好むものもいるだろう。……ということで、SCPオブジェクトに使うと「いやこれはちょっと」という感想を得られたりします。
これによってそいつらの嗜好を調べるという重要な役目があるのです!
場合によっては本人が気付いてない好みのピザを生成できますしね。
というわけで好奇心にかられた博士がやってみた結果を一部紹介しましょう。
・対象:SCP-040 「進化の子」
説明:8歳の白人の幼女。体が非常に弱い。既存の生物を作り変えて新種を作り出す能力を持っている。
結果:スモールサイズ、エクストラチーズ、チーズ詰め生地
幼女はチーズが大好きだった。かわいいですね。
・対象:SCP-073 「“カイン”」
説明:アラビアあたりの30代の男性の外見をしていますが実年齢は不明。頑丈な体ととんでもない記憶能力を誇りますが、周辺の植物が軒並み死にます。
最初の実験はSCP-073の異常性のせいで失敗。そのため再施行時はすぐにピザを取り出して食わせました。そうでもしないとピザが腐る。
結果:ミディアムサイズ、フェタチーズとジャックチーズ、ソース無し、薄い生地
SCP-073は「こういったものを食べたのは初めてだ」と述べたため、おそらく収容以前はピザを食べられなかったと思われます。
アメリカ在住でピザ食えないとかハードモードすぎませんかね???
・対象:SCP-076-2 「“アベル”」
説明:普段は死んでいますが、時折目覚めて残虐な事件を起こします。多分、SCP界の萌えキャラ。男ですけどね。それにしても……緑のスライムの一件と言い、なぜ財団職員はアベルで遊ぶのでしょうかね?
結果:特大サイズ、ミートボール、ペパロニ、ベーコン、カナディアンベーコン、ソーセージ、ハンバーグ、厚い生地
肉だらけなピザが完成。どうやら気に入ったらしく、 後にSCP-682ことクソトカゲとの戦闘後に「今度会うときはさわやかなドリンクでも飲みながら肉だらけのピザでも食おうぜ(意訳)」と述べています。
なお財団はクソトカゲ相手にはこの実験をしてません。してはいけませんが。というかアベルでもやるんじゃねえよ!!
・対象:SCP-105 「Iris ("アイリス")」
説明:特定のポラロイドカメラで写真を撮影すると、写真が当該場所のリアルタイム映像と化す異常性を持つ以外は普通の「アイリス」という名前の女性。無限残機博士ことブライト博士にポルノ女優にされかかっているためおそらくは美女。
結果:スモールサイズ、オリーブ、小麦の薄い生地
ヘルシー志向でした。
【最後に】
これを深夜、またはお昼時にご覧になってる方、飯テロ被害に遭われたら申し訳ありません。
そういうオブジェクトなんです。
また、日本にもSCP-454-JP「ぬか“おいしかった”漬け」というものがあります。これは糠が入った桶なのですが、手を突っ込んだ人間の人生の中で一番美味しかったものを取り出すことができます。ライスコロッケでもチーズケーキでもなんでもござれ。
……全部ぬか漬け状態で出てきますがね!!!
取り敢えずこいつもいつか紹介すると思います。
次回も面白い感じのオブジェクト、SCP-447「緑のスライム」を紹介しましょう。
触っても何ら問題無いのですが、死体に触れさせてはいけませんよ。
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