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2回目の探索記録がこちら。
こちらも反転部分を消してお送りします。
『探査ログ: 070-JP-BB-2
対象: SCP-070-JP-1
探査者: D-42671
探査前情報: SCP-070-JP-1と関係があると推測される、████県████市郊外の犬専門大型ペットショップ跡地に武装した職員4名をあらかじめ配置した。
「中に入った…映ってる?」
「はい、カウンターの内側に出てきました。中は…ペットショップだったのかな?左の壁に棚が並んでいる」
「窓?あるけど…了解、近づいてみます」
「はーい、外の景色です…かなりの田舎だなあ…鍵は…錆びてるのか、動きません」
「ん?あれは看板かな…『わんわんらんど』…これで、映ってるかな?」
「ん?」
「今、音がしたような…」
「あ、二階あるんだ。上に上がってみる?」
「え?一階の調査がすんでから?まあ、いいけど…」
「じゃあ、次は檻を映しまーす。どれも全部空で、蓋も開いてます」
「ん、少しだけ犬の臭いが残ってる気がします」
「ここの棚はペットフードを並べてたんでしょうね…そして玄関のドアは…鍵がかかってるのかな、開かない…ん?」
「…え?」
[この時点より、カメラからの映像は画面に向けて手を振る犬のアニメーションに変化した]
「なにあれ?え?」
「ちょっと、やめて。え?」
「ドア開かない!ねえ、開けてよ!ここ開けてって!」
「やだやだやだやだやだ!」
「窓、窓から…」
[27秒沈黙]
「ワンワンワン ワンワンワン ワンワンワワワン ワンワンワン」』
歌声と共にSCP-070-JP-2が出現した際、音声を解析したところ、歌声の中に前回探索を担当していたD-32414の声が入っていることが判明。
オブジェクトに取り込まれてしまったのでしょうか?
また、SCP-070-JP-2を映すことは出来ないのか、映そうとするとカメラが手を振る犬のアニメーションに変わってしまいました。
そして、D-42671も通信機の電源が落ちるまで『ワンワンワン』と繰り返した後、ロストしました。
同じく、オブジェクトに取り込まれてしまったのでしょうか……?
【概要〜まとめると〜】
以上の調査結果から上記の特別収容プロトコルが制定されました。
中で「犬ではないなにか」に遭遇すると二度と出られないという恐ろしさはあるものの、「入らなければ何も起きないこと」「異空間への入り口がどこかへ移動したりしないこと」を考えてオブジェクトクラスはSafeとなったようですね。
探査記録はこの2回のみ。
もっと多くの調査を行っている可能性もあるが、確定で人員を一人失う上、下手するとヒトを取り込み続けることで進化する可能性もあるので調査を停止しているのかもしません。
実際にSCP-444-JPという例もありますしね。
「犬ではないなにか」が何なのかは結局分からずじまいですが、必要がない以上は興味関心のためにコストをかけないのが財団スタイルなのです。
次ページからは反転文字を加えた探査記録を交えて、個人的な考察をしたいと思います。
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