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【考察】
『犬ではないなにか』の発言に注目してみましょう。
すると、1つの事実が浮かび上がります。
・「寒さになんか 負けないぞ」→家の外に放置?
・「お腹が減っても 負けないぞ」→食事を与えない。
・「靭帯切れても 頑張るぞ」→靭帯を損傷するほどの暴行。
・「水の中でも 元気だぞ」→顔を水につける水責め?
・「両手はいらない 犬だもの」→手が使えない。骨折か?
……御察しの方も多いでしょう。
この『犬ではないなにか』は過酷な虐待を受けていたと考えられます。
ペットショップ跡地に出現することから、飼われていたイヌがその正体だとも考えられるのですが、言葉を話しているということ、Dクラス職員がしきりに「犬じゃない」と言っていることから推測すると……
恐らくその正体は元人間。
つまり人型実体ではないでしょうか。
ペットショップの元所有者である男性の足取りは掴めていることから、正体は彼ではないでしょう。
ここからは憶測でしかないのですが、おそらくその男性の子供がオブジェクト化したのではないかと考えています。
犬も同様に虐待されていたら……ペットショップの犬と自分の境遇を重ねていたのかもしれません。
自分はいつもひとりぼっち。理不尽な暴力を耐えることしかできない。あの犬たちみたいに仲間がいてくれれば……否、いっそ犬になりたい。
犬になって彼らと共に苦楽を分かち合いたい……!
と思っていたのでしょうか……?
その後、不幸にも虐待により子供は死亡。
遺体は後にSCP-070-JPとなるメンテナンスハッチへと遺棄されたのでしょう。
しかし、「一緒にいる仲間が欲しい」という思いから子供の魂がペットショップとハッチを繋ぎ、犬たちを取り込んで「犬ではないなにか」へと変化した。
そして自分の縄張りである「わんわんらんど」を訪れる者を吸収し、「仲間」を増やし続けているのかもしれませんね。
【最後に】
思ったよりも闇が深いSCPですね……。
考察しつつ書きつつ「闇がエグいぞコレ???」とかなってました。
次回はSCP-040-JP-J「ねこですよろしくおねがいしません」を紹介します。-JなのでジョークSCPです。よろしくおねがいします。
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