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【概要〜VSクソトカゲ（再戦）〜】
帰ってきたSCP-999、じゃなくてSCP-999-JP-Jを見て、職員全員こう思います。
「今度こそ、SCP-682を鎮めてくれるだろう」
元々、あのクロステストはSCP-682の凶暴性を取り除くために計画されたもの。
そして、SCP-999が修行に出た直接的な要因も、SCP-682とのクロステストにあります。
今なら、うまくいくんじゃね？
誰もがそう考えたでしょう。
そしてやってきた実験当日。
多数の職員が見守る中、SCP-682の封印区画にSCP-999-JP-Jが投入されます。
今回も報告書が面倒なのでアニヲタwikiから抜粋します。
『999: 「むきむき♪」
投入された瞬間、五接地転回法を用いて着地した彼は、SCP-682に向かって意気揚々と駆け出す。
682: 「何だお前は。」
流石にSCP-999とは気づかないSCP-682。人智を超えた唸り声をあげて威嚇する。
999: 「ウオォォォオォ！！！」
そんなことには目もくれず、まるで勝利宣言をするかの如く音を発し、SCP-682に飛びつこうとするが…
682: 「厭わしい…。」
ベチンと振り下ろされた前脚によって一瞬でペッチャンコにされ…
なかった。
SCP-999-JP-Jの身体は、圧力に耐えきったのである。
682: 「うん？お前、いつかの…何だ、何をする！」
相手が誰だか理解したSCP-682。しかし、時すでに遅し。
なんと、SCP-999-JP-JはSCP-682の指をこじ開け、スルリと首にしがみつき、そのままくすぐりレスリングを敢行。
682: 「やめろ！気持ち良いのは分かった！もうくすぐらなくてもよい！」
区画内をのたうち回り、床に尻尾をビッタンビッタン叩きつけながら暴れるSCP-682。デジャヴを感じるが、前回の二の舞にはならない。
999: 「(野太い声で)うーん…ここかなり凝ってますね。強めに押してみますねー。」
おおよそ癒しキャラだった奴の言わない言葉だなと思った、その刹那。
SCP-682が悲鳴を上げ、正体不明のエネルギー波を放出。
同時に、682の身体は崩壊した。』
Oh……勝っちゃったよ……じゃなくて！！！
ちなみにエネルギー波を浴びた職員は前回と異なり、代謝の促進や関節の矯正など、整体院とか整骨院帰りのような感覚を覚えたのですがそんなことを呑気に感じている場合じゃない。
そこに広がっていた光景に職員は卒倒してしまいます。
慌ててSCP-999-JP-Jが職員たちを起こして回ります。
気が付いた職員たちが見たものは。
夢でも何でもない。
SCP-682だったそれは、小っちゃいトカゲと化していたのです。
あの最強かつ最悪だった不死身の爬虫類は、無力化されちゃいました。
【概要〜Thaumiel指定のその後……〜】
この光景を目の当たりにした職員はこんなメモを残しています。
『Dr.████のメモ: 実験は成功した。その一方で、それは私がこれまで見てきたものの中で最もおぞましいものになってしまった。だが、SCP-999-JP-Jは財団の、いや、人類の救世主になりうる存在であることは間違いない。まさか999を"漢らしい"などと思う日が来ようとは。ああ、別に映像記録を送る必要はない―――いま必要なのは、スライムに履かせるパンツだけだ。』
とりあえずパンツ買いに行ってあげて。
凶暴な、そして財団ですら手に負えないオブジェクトをいともあっさり無力化してしまったSCP-999-JP-Jは、今後の活躍に期待をこめてThaumielに再分類。
以下は、SCP-999-JP-Jがその後関わったオブジェクトの一覧です。
SCP-049「ペスト医師」……触れただけで人の生命を絶ち、犠牲者に「手術」を施しゾンビ化させます。
そんな彼は、なんとSCP-999-JP-Jの技術を受け継いじゃいました。
彼の異常性は鳴りを潜め、整体師となったのです。
ついでに暖簾分けが認められた。
SCP-055……それ自身についての情報を覚えておくことができない何か。SCP-055のツボを見つけることが出来なかったため、くすぐりレスリングは断念。
SCP-076「“アベル”」……殺しても殺しても生き返り、かつてのSCP-682に匹敵するほどの戦闘能力を持ちます。
そんな彼との戦歴は11勝8敗の勝ち越し。
なんとSCP-999-JP-Jが勝利。
現在、このスライムはアベルの五十肩の治療をしています。どうも悩まされていた模様。
SCP-096「シャイガイ」……実物だろうが写真だろうが、自分の顔を見た奴を絶対殺すマン。
SCP-999-JP-Jが関わった結果、SCP-096にとっての始めての友だちとなった。よかったね、シャイガイ！
SCP-105「“Iris”」……所持しているカメラで撮った写真がリアルタイム映像となり、それを通じて現実に干渉できます。彼女はSCP-999-JP-Jの服装が気に入らないようですね。パンツ一丁のマッチョはお好みではない模様。
SCP-173「彫刻-オリジナル-」……説明不要。目を離した奴を絶対殺す彫刻。
SCP-999-JP-Jが関わった結果、排泄物と血液の混合物が以前よりも増して多く出るようになったようです。Thaumielと言っても、万能ではないようです。
SCP-231-7……大惨事を引き起こすバケモノを身籠っている女性。出産しないように、最大限の苦痛と恐怖を与えていたのですが、SCP-999-JP-Jが関わった結果……
「おかげさまで、無事に元気な男の子が生まれました」
異常性を失ったお腹の子供は、この世に望まれた形で誕生したのでした。
SCP-343……強力な現実改変者。自称、「神」。全知全能とされていたのですが、SCP-999-JP-Jの目には浪越徳治郎に映ったようです。恐れ多い。
SCP-447……死体と触れさせなければ、とっても便利な緑のスライム。現在、SCP-999-JP-Jはこれをプロテインとして使用中。
なんでも、タンパク質の吸収効率がいいらしい。流石緑のスライム。めっちゃ有能。
SCP-811「沼女」……生物実験を受けた女の子の成れの果て。彼女は現在、自身の異常性を無害化すべく、SCP-999-JP-Jと共に肉体改造に励んでいます。
「アエ、おっきくなる」
頑張れアエちゃん！
しかし、彼をもってしても治せないとは、相当悲惨なことをされてたのでしょうね……
SCP-978「欲望カメラ」……被写体が望んでいることを映し出す。SCP-999-JP-Jを映してみた結果、「ベストショットが撮れた。デカイ！」（原文ママ）
SCP-990「ドリームマン」……突然夢に出現し、預言を残して去ります。
彼はSCP-999-JP-Jのマッサージにはまってしまったようで……。
「夢の中にまで出張してくれるとは思わなかったよ」
SCP-1000「ビッグフット」……かつて地球を支配しており、人間に支配権を奪われたいわゆる「ビッグフット」達。
彼らにSCP-999-JP-Jが干渉した結果、全SCP-1000が許しました。
へいわなせかい。
【最後に】
これは……なかなかにすごいオブジェクトですね。
世界を救う存在が身近にいるって……財団の未来は明るいですね。
次回はSCP-710-JP-J「財団神拳」。
オブジェクトクラスは「Achoo!」。
ジョークオブジェクトなのです、オブジェクトクラスで遊んでもいいでしょう？
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