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「おーい、アデル! 聞いてる~?」
ソフィーお姉さんの声で我に返る。
考え事?をしていたせいで声をかけられていた事を忘れていた。
「ソフィーお姉さん、久しぶり!」
急いで返事をするが、ソフィーお姉さんにはお見通しだった。
彼女は長いハニーブロンドの髪を揺らし、私にこう言った。
「さてはアデル、考え事をしてたでしょ? 例えば……なんで私が予定より早く此処に来たか、とかかな?」
「…………」
考えていた事まで当てられて思わず呆然としてしまった。
「その反応は当たったってことでいいのよね? 」
「……うん、さすがソフィーお姉さん。勘が鋭いね」
ソフィーお姉さんは、私が褒めると目を細め、 「凄いでしょ?」 と、自慢げにしていた。
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