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3組の瑞久の所へ行くのに廊下を歩いていると 視線を感じ 見ると知らない女子で 気にせず歩いていく
3組はまだ終わっていなくて 40代後半ぐらいの女の先生が喋っていた
廊下で待っていたら また視線を感じ横を向くが 誰もこっちを見ていなかった 気のせいか
窓から外を眺めていたら
瑞久が
「アオ」
「おっ」
「おまたせ」
「いこ」
「ん」
自転車置き場まで来て
スマホを見たら お母さんからメッセージが
【ご飯作ったから 瑞久ちゃんに うちでお昼ご飯食べてって言ってね】
「瑞久 お母さんが お昼一緒に食べようやって」
「うん ありがとう」
自転車に乗る
家の前で
「着替えたら行くね」
「おぅ」
家へ入り
「ただいまー」
「お帰り 学校どうだった?」
「うん 瑞久とクラス離れたけど 友達が出来た」
「そう 良かったじゃない」
「うん 瑞久が 新入生代表の挨拶してた」
「瑞久ちゃん 成績トップだったんだね 楓と菜々ちゃんが行ってる高校へいくと思ってたんだけど あんたが 瑞久ちゃんに頼るから 心配で同じ高校にしてくれたんじゃない?」
「えーっ 私のせいなの」
「それしか 考えられないでしょ 瑞久ちゃんに 迷惑かけないで 朝も自分で起きなさいよ」
「はーい」
そうなのか
私がちゃんとしないから 瑞久が心配して 同じ高校へ行ってくれたのか…
瑞久は私のせいで 行きたい高校へ行けなかったんじゃ……
「こんにちは」
「瑞久ちゃん お帰り」
「ただいま」
母の携帯電話が鳴り
誰かと話している
「蒼 お母さん 早く出ないといけなくなったから 後お願い」
「はーい」
「栞さん 行ってらっしゃい」
「行ってきます」
「行ってらっしゃーい」
テーブルへ置いてくれているオムライスを 瑞久と食べはじめ
「瑞久」
「ん?」
「瑞久は 私がだらしないから 一緒の高校へ行ってくれたの?」
「えっ アオが心配でって事?」
「うん お母さんが言ってた」
「それは無い事もないけど…私が アオと一緒の高校へ行きたいって思って…」
「そっか 嬉しいよ ありがとう」
「…うん」
「あっ 瑞久が新入生代表挨拶をしてる時 隣の席の子が 綺麗な子だねって 反対隣の男子も紹介してって言われたけど チャラい奴だったから断っといた」
「アオ もう友達出来たの?」
「うん 席が前後の子達で 杏奈と拓斗」
「凄いね 私は 同じ中学だった 飛鳥と少し話したぐらい」
「飛鳥と同じクラスになったんや 良かったな」
「…アオと一緒が良かった」
瑞久の拗ねた顔が可愛くて 頭を撫でながら
「二年は 一緒になれたらいいな」
「うん 絶対なるもん」
瑞久の可愛い言動に 笑ってしまう
食事が終わり ふたりで片付けをして
「教科書買いに行こう」
「?」
「明後日の土曜までに買いに行かないと」
「そっか そっかー 月曜から要るんやなぁ」
「配られたプリントにも書いてあったでしょ 見てないの?」
「…ん」
「大丈夫なの?」
瑞久が居ないと何も出来ない私は ダメ人間である
「瑞久が居てくれて良かった」
「しっかりしてよ」
「はいっ」
自転車で20分程の学校指定の本屋さんへ行き
買って帰って来て
「アオの部屋 行っていい?」
「いいよ」
私の部屋で 瑞久と一緒に教科書へ名前を書いて
ペラペラとめくり 中学と変わらない量の教科書に学校へ持っていくの重たいなぁ また勉強かぁと考えてたら眠くなってきて ベッドへ寝転び目を閉じた
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